しあわせはこぶ旅 モッコが復興を歩む東北からTOKYOへ

モッコの物語
作・又吉直樹

おおきなおとが きこえています
はなびのような、カミナリのような、
こうじのような、おおきなおと

まどをあけてみると まっしろいゆきのせかいに
モッコのあしおとが ひびいているのでした

とてもおおきなモッコが しろいいきをはきながら
ゆきのまちを あるいていきます

モッコのあしおとにあわせて
ダンサーたちが ふしぎなおどりをおどっています

モッコもまねしておどりますが
うごきが きみょうでみんながわらっています

モッコのあしおとにあわせて
バンドがたのしそうにえんそうしています

モッコもおんがくにあわせて
うたいますが かなりおんちでこまります

モッコが川をとびこえると
おおきなあしおとといっしょに
つよいかぜがふきます

モッコのあしもとに「しんくう」ができて
くろいあなから いろんなものがみえました

ほし、つき、おはな、おもち、らくだ、らくごか、
くつはくときにつかうぼう、
ラッパー、おおもののよこにいるつうやくさん、
ポッケにずっとあったふるいあめ、
あなたにはなにが見えますか