リオデジャネイロ2016パラリンピック競技大会開幕!

9月7日(リオデジャネイロ現地時間)、リオデジャネイロ2016パラリンピック競技大会の開会式が、リオデジャネイロ市内中心部にあるマラカナン・スタジアムで盛大に開催されました。

オープニングでは、国際パラリンピック委員会のクレイバン会長自らが出演したブラジル各地の紹介映像が映し出されました。会長が開会式の会場に現れると同時に会場では開幕を告げるカウントダウンの声が湧きあがり、カウントダウンに合わせて「9」「8」「7」...と大きな数字が描かれた垂れ幕が引かれ、会場は盛り上がりをみせました。最後の数字である「0」の垂れ幕が下りると、スタジアムの端に設置されたスロープ上に車いすのプロライダー、アーロン・フォザリンガムさんが現れ、中央のステージに向かって勢いよくスロープを駆け下りながら大きくジャンプし、「0」の輪の間を車いすごと宙回転しながら潜り抜けました。その瞬間、何重にも色鮮やかな花火がスタジアムに舞い上がり、会場が熱気に包まれました。

ステージでは、ライブ演奏をバックに赤と白を基調とした「車いすの車輪」をモチーフとしたパフォーマンスが行われました。会場全体に浜辺の映像が映し出されると、ステージがまるでブラジルのビーチさながらに南国の雰囲気に彩られ、色鮮やかな衣装に身を纏った何百人ものパフォーマーたちがカラフルなパラソルや太鼓を手にステージを舞いました。

大会に参加したのは159の国と地域、そして難民選手団。日本代表選手団は旗手を務めた車いすテニスの上地結衣選手を先頭に、白い制服に身を包み、笑顔で入場行進を行いました。選手たちは会場の雰囲気を楽しみながら、会場に向かって国旗や手を振り、大きな歓声を受けていました。入場行進の際に使用された「国名パネル」は、ジグゾーパズルをイメージしてかたどられ、行進を終えた国から順にステージ上にある大きなパズルへと1ピースずつはめこんでいく演出が施されており、全ての国の入場が終わり、最後の1国「ブラジル」のジグゾーパズルの1ピースがはめこまれると、ステージ上には赤い光の「心臓」の絵が浮かび上がり、心臓の鼓動の音と共に、場内を驚かせました。心臓の周りは植物や動物など「命あるもの」で無数に彩られ、空には赤い花火が幾重にも舞い上がり、大きな歓声が上がりました。

今回の大会のコンセプトは、「New World」(新しい世界)。演出家による“launch a fresh way of looking at disability”、“the heart knows no limits”という想いのもと、開会式後半では、様々な工夫やメッセージが込められた演出が繰り広げられました。白杖を持ったパフォーマーたちによる「瞳」をイメージしたステージや、視覚障がい者であるペアダンサーによる、目が見えない2人が感じる「空気のゆらぎ」「感覚」を表現したダンス、幾何学模様と光を織りなして作り上げた「万華鏡」をモチーフにした視覚の幻想的な世界観など、“感覚の可能性”を表現した圧巻のパフォーマンスが繰り広げられ観客を魅了しました。

開会式のフィナーレでは、ステージ全体を「大海」、そして各選手達を「帆」に見立て、自然・大地・水の上を力強く航海を繰り広げていく姿を描いたショーが行われ、最後にそれぞれの「帆」がパラリンピックのシンボルである「スリー・アギトス」の形へと変化し、青、赤、緑の3色のアギトスカラーの花火が舞い上がると場内には大歓声が響き渡りました。

会場中の注目が集まる中、車いすの聖火ランナーが聖火台の階段前に到着すると、階段が動きステージの間からバリアフリースロープである「新しい道」が現れ、雨が降りしきる中、車いすでスロープを登りきった聖火ランナーによって、聖火台へ聖火が灯されると会場からは大歓声が起こり、開会式はクライマックスを迎えました。

当大会のコンセプトである“New World”の幕開けにふさわしい感動的な式典となり、これから始まるリオデジャネイロ2016パラリンピック競技大会への期待が高まりました。

アーロン選手による車いすジャンプパフォーマンスの様子 開会式に打ち上げられた花火の様子 開会式で行進する日本代表選手団 ブラジルをイメージしたパフォーマンスの様子 白杖を用いたパフォーマンスの様子 万華鏡をイメージしたパフォーマンスの様子 アギトスの三色に彩られたステージの様子 聖火台の前に現れたスロープを登る聖火ランナー 聖火台と聖火ランナー