ボッチャで児童や作業員と交流!パラリンピックメダリストが建設中の有明体操競技場を初訪問

リオデジャネイロ2016パラリンピックで銀メダルを獲得したボッチャ日本代表「火ノ玉ジャパン」の杉村英孝選手と廣瀬隆喜選手が、2019年3月8日(金)、東京都江東区立有明西学園を訪れ、児童たちとボッチャで交流を温めました。

「火ノ玉ジャパン」の杉村英孝選手と廣瀬隆喜選手が、児童たちとボッチャで交流を温めました

この学校は、東京2020パラリンピックでボッチャが行われる有明体操競技場から近いこともあり、児童たちがいつでもこのスポーツを楽しめる常設コートを備える「ボッチャの応援校」。児童たちは授業でボッチャを学んでおり、画面を通して見ていた選手たちの登場に興奮を隠せない様子です。この日は3年生の児童たちが、選手とともにボッチャを楽しむ交流授業が行われました。

児童たちの熱烈な歓迎に笑顔を見せる廣瀬選手(左)と杉村選手(右)

スーパーショットに飛び上がって喜ぶ児童たち

普段からボッチャに親しんでいるだけあって、児童たちはルールをしっかりと理解しており、選手と児童の混合チームによる試合は白熱したものになりました。
「前にやったことがあるけれど、もっと好きになりました。」と、参加した児童がそう目を輝かせれば、本多健一朗校長先生も「ボッチャは男子も女子も年齢も関係なく、みんなで一緒に楽しめるスポーツ。こうやって選手と交流できるのは、子供たちにとっても本当に有意義なことです。」と、2人の訪問に感謝しきりでした。

助っ人に入った廣瀬選手の一投で劣勢だったチームが形勢逆転し、歓声を上げる児童たち

杉村選手のプレーに驚く児童たち

ボッチャの普及のために企画された学校訪問ですが、子供たちの笑顔は、選手にとっても刺激的だったようです。廣瀬選手は「一緒にプレーしていても、子供たちの方から積極的に戦略を考えてくれました。少しでも多くの人に会場に来てもらえると嬉しいですし、そのためにもこういう活動を続けていきたいです。」と、今後の取り組みにも意欲的でした。

建設中の有明体操競技場で初めての投球を行う選手たち

これに先駆けて2人は、有明体操競技場の建設現場を訪れました。有明体操競技場は、東京2020大会において新たに整備される会場の1つで、2019年10月の完成に向けて、工事も佳境を迎えています。東京2020大会会場の建設現場にパラアスリートが公式訪問したのはこれが初のこと。普段は重機や建設資材が置かれている会場前の広場には、ボッチャの即席コートが用意され、建設現場の作業員たちが2人を歓迎しました。

ここでも選手たちの訪問を記念して、建設現場の作業員たちも加わったボッチャの団体戦が行われました。ボッチャ会場となる有明体操競技場の建設現場作業員たちは、ほぼ全員がボッチャを体験済み。腕前もなかなかのもので、選手さながらの「ナイスショット」を放つ作業員もいました。

選手のスーパーショットに作業員たちも拍手

作業員の投球に選手も興味津々

しかし、そこは「火ノ玉ジャパン」のメンバーたちです。杉村選手と廣瀬選手がボールを投げると、ボールは目標である白い玉(ジャックボール)にピタリと吸い寄せられていきます。加えて、相手が反撃しづらい場所にボールを移動させるスーパーショットも披露するなど、その正確な投球に作業員たちからもどよめきが起こりました。

「建物が完成した後に、選手が実際にそこでプレーする姿を見て感動することは過去にもありました。今回のように建設途中の現場を訪ねていただき、見学いただくだけでなく、現場の人たちと直に交流いただいたのは初めての経験だったので、非常に熱い気持ちになりました。竣工に向けてさらに頑張ろうと気持ちを新たにしました。」(清水建設・石原政幸さん)

選手たちと現場の作業員たちとの間で、記念品を交換

「作業員の方々と交流するのは初めて」と語った杉村選手にとっても、会場の準備状況を視察できた以上の収穫があったそうです。「現場の技術や、頑張っていただける作業員の方々のおかげで、私たち選手は最高の舞台でプレーできるということを痛感しました。そういった方々への感謝を忘れずにプレーしていかなければと思います。」と決意を新たにしていました。

東京都の調査によれば、2014年のボッチャの認知度はわずかに2.4%でしたが、リオデジャネイロ2016パラリンピックでメダルを獲得した後には、最大で39%にまで上がりました。東京2020パラリンピックでメダル獲得が期待され、また誰でも楽しめるスポーツとしてボッチャの注目度は日増しに高まっていきそうです。

パラリンピック競技 ボッチャ