公開講座:上野学園大学特別公開講座(上野学園大学)

連携大学からの実施報告です。

概要

大学:上野学園大学
日時:2019年6月12日(水)17時40分~19時10分
派遣講師:木村 華織(東海学園大学講師/JOA会員)
参加者数:124名(学生、教職員)

公開講座

テーマ

オリンピックの名選手たち

内容

音楽学部の必修科目「特別講座」(1~4年次生対象)の枠で、JOA会員で東海学園大学講師の木村華織氏による「オリンピックの名選手たち」が開催された。この科目は、公開講座として一般にも公開している。
冒頭、オリンピックと聞いて何をイメージするかという問いかけがあり、メダル、陸上、平和、お金、メディア、芸術、と、いくつか提示があった。
近代オリンピックは、クーベルタンが、古代ギリシャのオリンピアとイギリスの教育モデルから思い描いて4年で実現させ、以下の3つのキーワードを持っている。

  • 調和のとれた人間(スポーツだけではなく芸術や市の要素も必要)
  • 平和(オリンピックの間は休戦しようとの提言、だが現実はそうではない)
  • 民主主義(スタートラインに立ったら誰もが平等)

オリンピックは、世界平和に貢献し、調和のとれた若者を育成し、偏見を無くし異文化を理解する、との説明により、冒頭のイメージを徐々に膨らませていく。
スポーツと音楽は、言葉を介さずとも成立するという共通点がある。共に芸術的要素があり、自己を知り、高め、責任を持ち、相互理解につながる。オリンピックのモットーである「より速く、より高く、より強く」は他者との比較ではない。「自己に打ち克つ」は音楽にも通じるため、会場の反応もよかった。
シンボルマークの五輪と布地の色で全ての国の国旗が描けるという。よく言われる「参加することに意義がある」とは、ただ参加するのではなく、勝たずとも全力を尽くすことが大切だと知った。
公式のオリンピック賛歌が会場に流された。古関裕而編曲であり、オリンピックと日本との関わり、スポーツと音楽の関わりを体感した。
最後に、前畑秀子さん(女性初の金メダリスト、最後までやり抜くための努力を惜しまない生涯をかけてのオリンピアン)が紹介された。

参加者からの感想

  • オリンピック=スポーツ、順位を競うものというイメージしかなかったので、成り立ちや音楽との共通点という視点での話は新鮮だった。
  • 「いだてん」を見ているので楽しく聞くことができた。
  • 今回で3回目の講座だが、毎回違う内容を聞け勉強になる。
  • オリンピック賛歌は日本人編曲のものが公式になっているということに驚いた。

大学からの感想・意見等

スポーツと音楽の共通点を見出し、また、積極的に参加したいという声が多数あがったのは有意義な講座であったと思う。特に「オリンピズムを音楽で表すと」という映像は身近に感じられたようだ。
オリンピックの成り立ち、背景、そこに込められた様々思いを感じられる大変魅力的な講演であった。

講義風景 講義風景