地域巡回フォーラム 首都圏ブロック大会 in 東京(首都大学東京)

概要

日時:平成27年5月23日(土) 14時~16時
会場:首都大学東京 南大沢キャンパス 6号館 110教室
主催:公益財団法人 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会
共催:首都大学東京
参加者数:320名

参加大学(61大学)

■茨城県
筑波技術大学、筑波大学、茨城県立医療大学
■栃木県
佐野短期大学
■埼玉県
十文字学園女子大学、女子栄養大学、文京学院大学、文教大学、明海大学、国際学院埼玉短期大学
■千葉県
川村学園女子大学、神田外語大学、国際武道大学、城西国際大学、聖徳大学、千葉科学大学、放送大学、麗澤大学
■東京都
東京医科歯科大学、東京学芸大学、東京藝術大学、首都大学東京、亜細亜大学、跡見学園女子大学、学習院女子大学、共立女子大学、國學院大學、国士舘大学、実践女子大学、順天堂大学、上智大学、聖路加国際大学、拓殖大学、中央大学、デジタルハリウッド大学、東京医療保健大学、東京工科大学、東京女子体育大学、東京電機大学、東京都市大学、東京未来大学、東京薬科大学、東洋学園大学、日本女子体育大学、武蔵野大学、明治学院大学、明治大学、ヤマザキ学園大学、立教大学、早稲田大学、女子栄養大学短期大学部、貞静学園短期大学、戸板女子短期大学
■神奈川県
神奈川県立保健福祉大学、鎌倉女子大学、星槎大学、桐蔭横浜大学、東海大学、フェリス女学院大学
■長野県
信州大学
■徳島県
徳島大学
フォーラムの様子 フォーラムの様子 フォーラムの様子

参加自治体・行政

■茨城県
茨城県
■栃木県
栃木県
■埼玉県
埼玉県、さいたま市
■千葉県
千葉県
■東京都
東京都、文京区、台東区、江東区、品川区、大田区、渋谷区、北区、足立区、八王子市、立川市、三鷹市、青梅市、府中市、調布市、町田市、小平市、日野市、東大和市
■神奈川県
神奈川県
■山梨県
山梨県

学生運営ボランティア

首都大学東京

フォーラムの様子 フォーラムの様子 フォーラムの様子

プログラム

■主催者挨拶
佐藤 広(東京オリンピック ・ パラリンピック競技大会組織委員会副事務総長)
■共催者挨拶
川淵 三郎(公立大学法人首都大学東京 理事長)
■「2020年大会概要について」
雜賀 真(東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会CCO・総務局長)
■意見交換
  • ・テーマ(1) 2020年大会に向け大学ができること
  • ・テーマ(2) ボランティアについて
  • ・コーディネーター
    真田 久(東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会参与/筑波大学 教授)
  • ・アドバイザー
    和田 浩一(フェリス女学院大学 教授)
    舛本 直文(首都大学東京 教授)
    伊藤 華英(オリンピアン/水泳 北京・ロンドン大会出場)
    木村 賢一(東京都オリンピック・パラリンピック準備局 大会準備部 運営担当課長)
    雜賀 真(東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会CCO・総務局長)
■終わりに
上野 淳(首都大学東京 学長)

主催者挨拶 佐藤副事務総長

この大会が「2020年の東京で行われるスポーツの大会」であることはもちろんですが、それ以上に、どれだけの広がりをもった大会にできるだろうかと考えています。1つは、大会が開催される2020年だけでなく、大会までの準備期間、大会が終わったあとの未来、そのような時間的な広がりです。2つめに、大会は東京で開催しますが、東京だけでなく、日本がひとつになって、アジアや、世界へどう発信していくのだろう、繋がっていくのだろう、という地域的な広がりです。3つめに、スポーツの大会ではありますが、文化や教育、経済、街づくりなど、分野的な広がりをどこまで求めていけるのか。そのようなことを意識しながら準備を進めています。大きな広がりを持った大会にするための、重要な取り組み1つが、この大学連携だと思います。

主催者挨拶をする佐藤副事務総長

共催者挨拶 川淵理事長

Jリーグがスタートした時、鹿島アントラーズはボランティア活動に関して「3つの行動規範」を提案し、大成功を収めました。"観客に不快感を与えない""その行動がアントラーズにとってマイナスにならない""自覚を持って行動する"の3点です。観客に「満足感を与えなさい」と言うと、知恵や経験が必要で、観客によっても満足感は異なります。しかし、不快感を与えずに、もう一度スタジアムに来たいと思ってもらえるような行動ならば、おそらく誰でもとれるわけです。「おもてなし」のように、いろいろなことをしなければならない、と思うのではなく、日本に来られたお客様に不快感を与えないような行動があると思います。この行動が大会期間中だけで終わるのではなく、日本中に積極的に広めていき、世の中が明るくなる、活性化する、それらのターニングポイントになるような大学連携であってほしいと心から願っています。

共催者挨拶をする川淵理事長

意見交換

■「2020年大会に向け大学ができること」
  • ・立教大学では、スポーツとメディア、オリンピックレガシーなどといった授業があり、学生が主体的に選択できるようになっています。また、私自身は観光学部で、観光の分野にとっても、オリンピック・パラリンピック大会の開催は、とても新鮮な話題です。日本・東京に訪れる国内外の観光客をお迎えするための活動に、他大学と連携したサークルで既に取り組んでいます。大会が開催される、という意識づけが大事だと感じています。(日本学生観光連盟/立教大学・学生)
  • ・スポーツを通して、今以上に、人々がいきいきと生活できる環境作りに貢献したいと私たちのゼミでは話し合っています。特に、障害者スポーツに注目しており、私たちの大学のある江東区へ「誰にでも優しい街づくり」という企画書を提案しました。現在、実現に向けて、江東区と企画を進めています。障がい者スポーツの関係者にも協力をお願いし、普及イベントを今年度内に行おうと思っています。このような活動の中で、障がいについての理解を広げていき、2020年のパラリンピックを応援していこうというきっかけになれば、それが大学のできることなのではないかと思います。(武蔵野大学・学生)
  • ・大会の時期が、期末試験の日程と重なっています。学生がボランティア活動をしたいと思っても、大学から協力が頂けないとできない、それ以前に、オリンピックというお祭りを全力で楽しんだり、盛り上げたり、ということもできなくなってしまうような気がします。ボランティアをしたいという気持ちを無駄にしないために、ぜひ大学の皆様に、テストの日程を変更していただくようお願いしたいです。(首都大学東京・学生)
  • ・私たちは去年、授業で、オリンピックとパラリンピックをテーマに扱いました。その中で、指導員資格の存在を知りました。この資格は、短期間で比較的取りやすく、運営に関わり、ルールにも詳しくなれることから、自分も楽しんで理解できると思いました。自分が指導員として体験したことを、普段の会話の中で伝えることで、同世代の友達にも興味を持ってもらえると思います。このように、大学の授業の中で、理解を深めるきっかけづくりができたらいいなと思います。(実践女子大学・学生)
  • ・外国人のお客様が増えている中、オリンピックに向けて、どのようにおもてなしをしていくか、おもてなしの力をつけていくかが大きな課題と言えます。多くの自治体が、どのようにお客様を呼び込むのか、あるいは、どのように楽しんでいただくか、といった場面で、大学生や大学の先生方が果たす役割は大きいと思っています。例えば、ある大学では学生さんが地域の観光ルートを発掘しました。また、語学や言葉の壁を取り払うために、学生の皆さんが協力していると聞いています。大学には、自治体と連携してやれることがいろいろあるのではないかと思います。(東京都・職員)
アドバイザー 首都大学東京 舛本教授より

1964年の東京大会も、大学が関わっていました。開閉会式のパフォーマンスは日本体育大学、競技ボランティアは体育系の諸大学、通訳ボランティアなどは東京外語大、上智大等の語学系大学が担いました。ロンドン大会では、ポディウム(表彰台)という組織を作りました。これはロンドン版の大学連携です。全英で94%の大学が参加しました。10万人の雇用機会を創出し、大学に関わるいろいろなプロジェクトをアレンジしたそうです。

アドバイザー オリンピアン 伊藤華英さんより

オリンピックの魅力を、出た人だけでなく、見る人、支える人、すべての人に感じてほしいと心から思っています。大学連携という取り組みに賛同し、このような場に立てて光栄に思います。私は現在、スポーツに貢献したいと思い、順天堂大学の博士課程において勉強していますが、順天堂大学ももちろん連携協定を締結しています。私が一番いいなと思った取り組みは、5月11日から始まった「スポーツボランティア講義」です。この授業は、公益財団法人笹川スポーツ財団と連携をしています。50名定員に、80名以上の生徒の希望がありました。こんなにもたくさん、オリンピックに関わりたい、オリンピックのことを知りたい生徒がいるだと感じました。そこで答弁をとった方が、「ボランティア事業で学んだことや、意見交換をすることは、ビジネス場面でも、活きてくる」とおっしゃっていました。オリンピックというものが、2020年に来るというチャンスは、本当に素晴らしいことだと思います。私は、「スポーツは、いつ終わってもおかしくないのではないか」という危機感をいつも持っています。オリンピックについて、スポーツについて、日本について、考えてもらえたらなと思います。地域や自治体と連携し、地道な作業もあると思います、様々な角度からできることがあるのではないかと思います。

意見交換の様子
■「ボランティアについて」
(1) ボランティア活動を通じて、学んだこと
  • ・私は、春に、地元地域の方々と「お花見を通して交流する」というボランティアをしました。最初は、この活動は地域の方々に意味や価値があるのだろうかと思いましたが、実際に行ってみると、私のような世代が、主体的に地域に貢献し、交流の場を持つことに、地域の方々が喜びを持ってくれていることを体験しました。ボランティアは献身的なもので、何か価値がなければいけないと思っていましたが、この体験をきっかけに、自分と異なる世代や立場の方たちと、まずは、交流や会話を行い、お互いにどういうボランティアを求めているのかということを探っていくってことが、第一歩だと思いました。(実践女子大学・学生)
  • ・ボランティアの人たちの中で、無責任、ただ働き、そんな意識がでてきたら問題になると思いました。ボランティアをしていく意味を考える必要があります。例えば、駅で、現地の案内をする場合、もし英語で案内したことによって、間に合わないものが間に合うようになったら、そこで感動がひとつ生まれます。その感動を見た人が影響され、自分も感動を生み出そうと意識します。大学が、ボランティアの意味を考えさせる機会を与え、一人一人がこの機会を通し、自分は世界に貢献している、小さなボランティアも、世界をちょっと良くしているのではないか、と思えれば、意識の問題等は減るのではと思います。(武蔵野大学・学生)
  • ・プロムナード大作戦というボランティアに参加したことがあります。街の人と歩きながら、ゴミを拾うという単純なことでしたが、自分たちの街や国のいいところ、例えば、街がきれいな理由は掃除をしてくれる方がいらっしゃるからだ、と一人一人への感謝の気持ちを知ることができ、貴重な体験でした。オリンピックにどう貢献できるか自分なりに考えた時に、大きいことはできないけども、ボランティアを通して、小さなことからできたらいいなと思いました。(実践女子大学・学生)
  • ・2002年からスポーツボランティアに関わっています。例えば、成田空港での出迎えでは、語学の必要性を痛感しました。また、東京マラソンや横浜マラソンではボランティアリーダーを経験しました。若い人もいれば、高齢の方もいるので、皆をまとめるのは、とても大変ですが、良い経験になるので、多くの人に体験して欲しいと思います。(筑波技術大学・学生)

アドバイザー 東京都 木村課長より

2008年北京、2012年ロンドン、2014年のソチにいき、実際に自分が感じたことをお話ししたいと思います。私自身、最初の北京大会で一番印象に残っているのがボランティアの方です。初めてオリンピックに行き、初めて北京にいって、右も左もわかりませんでした。自分が泊まっているホテルのインフォメーションブースで北京の学生がボランティアをやっていました。そのボランティアの方が、お互いよく英語がわからない中、必死で探してくれました。とても感動し、大会そのものだけでなく、北京や中国に対する印象もすごくよくなりました。皆さんもぜひボランティアになっていただいて、日本はいいところだなと思ってもらえるような形で活躍していただければと思います。
東京都は、都市ボランティアを運営していきます。空港、羽田や成田、主要なターミナル駅、観光地にブースを設置し、国内外から来られる多くの方々に対して観光案内、交通案内を行っていきます。やはりオリンピックは大きなイベントで、外国の方もいらっしゃいますので、多言語で対応していくことになります。実際、東京都ではすでに、観光ボランティアを運営しており、その観光ボランティアを核に構成していきたいと思っております。

意見交換の様子

アドバイザー 首都大学東京 舛本教授より

現地では、空港ボランティア、交通ボランティア、文化プログラムボランティア、飲食ブースのボランティアの方には、特にお世話になりました。ボランティアには様々な仕事があります。それぞれの大学が、専門の特色を生かせるわけです。語学系なら通訳ボランティア、芸術系なら文化プログラム、観光系なら観光ボランティア、環境系なら環境教育ボランティア、IT系なら情報系ボランティア、メディア系ならTV放送系ボランティア、体育系なら競技,イニシエーション・プログラムボランティア、と、どの大会でも必要です。都市ボランティア,交通ボランティア、もてなしボランティア、ももちろんあります。ただし、今いる学生さんたちは卒業しますので、学生として2020年に関われません。OB会をつくるか、同窓会を作るか、卒業しても関われるようなシステム、仕掛けを作っておかないと関心は高まらないように思います。

意見交換の様子
(2) 2020年大会でしてみたいボランティア活動
  • ・日本は、他の国と比べて、フリーWi-Fiが普及してないと思います。日本国内の人にとっては、携帯があるため問題はないと思いますが、海外の方は、外国で通信してしまうと、すごくお金がかかってしまい、情報が得ずらいと思います。このようなことを一例に、フリーWi-Fiを整備する等、人がするボランティアだけでなく、技術面でも、もっとボランティア的にできることがあるのではないかと思います。(首都大学東京・学生)
  • ・私は、ボランティア団体に所属し、地域に密着した活動を行っています。2020年の東京オリンピックでは、私の地元である、長野県を訪れる外国人観光客の方も多くなると思います。訪れた外国人の方々に、観光案内や、文化の紹介をし、長野県を活性化するようなボランティアをしてみたいなと思っています。(信州大学・学生)
アドバイザー オリンピアン 伊藤華英さんより

ロンドンのボランティアの皆さんは素晴らしかったです。なぜなら、プロフェッショナルだったからです。ほとんどのボランティアの人たちが丁寧で、親切でした。私たちは、ロンドンから電車で一時間ぐらいのバジルトンで直前合宿をしました。日本チームようこそ!と横断幕が日本語で書かれていて、本当に愛情を感じました。私たちは競技が終わったあとに、他の競技を見に行くのですが、外のバスに乗って、会場に行かなければならない時があります。そんな時は、ボランティアのTシャツを着ている人がいると、すごく安心します。この人たちがいれば、私たちはちゃんと会場にたどり着ける、そんな気持ちになりました。また、ロンドンは、地下鉄がとても発達しています。地下鉄を車椅子で移動する方も多く、その方々がわかるように地図が表記されています。電車に、車椅子の方だけで乗れますよというマークと、ここは手助けが必要ですよというマークがありました。そのマークは、もともと街にあったものだと思います。市民の方たちの習慣を感じ、普段からやっていたことを継続されているのだなと感じました。一日試合をして、疲れて帰ってきたときに、ボランティアの人たちが部屋をきれいにしてくれていたり、日本語で話しかけてくれたりすると、その一生懸命さに心を打たれ、明日もがんばろうと思ったりしました。悪いことを見つければあるのかもしれませんが、私の印象の中で残っているのは、やはり親切だったということ、いろんな情報をボランティアの人たちが知っているということ、聞けばわかるという信頼がありました。ロンドンの人たちは本当にいい人だな、イギリスの人たちは本当にいい人だな、という形で、オリンピック、試合を迎えられたことが、選手にとって一番の薬というか、エネルギーになりました。ロンドンに本当に今でも心から感謝しています。「本当に日本って良かったな」と思ってもらえる、見えないソフトの部分、気持ちの部分が、けっこう大事なのではと思いました。

(3) 地域と連携したボランティア活動
  • ・オリンピックとなると、どうしてもいろいろな国からいろいろな言語を持った方が来られます。当然、語学が堪能ということは必要で、語学ができて、はじめておもてなしができるのだと思います。しかし、語学ができればそれでいいのか、と思います。多摩地域には、「多摩武蔵野検定」というものがあります。多摩地域のいろいろな魅力を発信していくための情報が網羅されています。例えば、そういった検定を合格していただき、そこに語学がプラスされていけば、さらにプロに近づくボランティアになれるのではないかと思います。(立川市・職員)
  • ・今後、オリンピック教育が進んでいく中で、大学の先生だけでは人数が足りないと思います。大学生や大学院生がオリンピック教育に関してお手伝いができる環境、小学生、中学生へ講義できる体制などがあれば、さらにオリンピック教育を普及できるのではないかと考えています。(筑波大学・大学院生)
  • ・首都大学東京では、理学療法の先生方を中心に、荒川区と連携し、障がい者スポーツのボランティア養成、資格も取れるような講座をこの夏から始めようとしています。(首都大学東京・舛本教授)
  • ・本県では、事前キャンプ誘致に取り組んでおります。国際交流や地域振興という点で、非常に大きなインパクトを与え、またレガシーとしても、大きな意味を持つのではないかと思っています。そして、やはり、事前キャンプという場面では、ボランティアの皆様の力が重要になってくると思います。また、ぜひパラリンピックを盛り上げたいと思っています。今後、超高齢社会にはいるにあたり、これからの健康づくり、健康寿命を延ばすという点で、パラリンピアンの皆さんから多くのことが学べるのでないかと考えています。パラリンピック競技を実際に経験することがとても大事で、その経験を通じ、学びとともに、パラリンピックそのものの魅力を県民の皆さんに味わっていただきたいなと思っています。障がい者スポーツを指導できる方がまだまだ少ないです。指導者を育成し、地域にはいっていただいて、パラリンピック、障がい者スポーツの魅力というものを一生懸命広げていきたいなと思っています。(神奈川県・職員)

アドバイザー フェリス女学院大学 和田教授より

ボランティアの意味を整理して、理解し、考える、大学という場所、時間、仲間、これらがそろっているのが、大学生の特権だと思います。考え、行動し、そして失敗もできる、このようなことを積み重ねていけば、それが2020年のボランティアに還元されるのかなと思います。また、自分の専攻に見合ったボランティアの種類があるのではないかという話がでました。ぜひ、自分の学部、学科の勉強も大事にしてほしいと思います。ただ単に、大学生という身分を利用して、ボランティアばかりに走ると、あまり意味がないと思います。自分の知らない世界の人と交流し、自分の知らない世界を知る、これを四年に一度、定期的に積み重ねていけば、その先に世界の平和が作れるのではないか、このような発想があって、オリンピックができたと僕は考えています。選手、役員、観客、は、ボランティアを通して、その国や地域のことを知るのではと思います。我々は、メディアを通してみるオリンピックしか知りません。ボランティアに携わる人は、選手とそこに住む人々や社会をつなぐ、媒介者のような存在になれれば、とても良いことではないかと思います。自治体でもスポーツイベントがたくさんあると思います。それは、一番強い人を決める大会をやっているという目的のみで行われているイベントはないと思います。青少年の育成、人間形成を考えていると思います。これはミニオリンピックです。自治体のこのような草の根的な活動も、小さなオリンピックであり、そこに学生の皆さんが参加することは、オリンピック・ムーブメントに参加していることでもあることもお伝えしたいです。

意見交換の様子

まとめ 筑波大学 真田教授より

ボランティアを育成していくことは、オリンピック・パラリンピックムーブメントを確実に広めていくことになるのだろうと実感しました。2020年のボランティアに関わることは、オリンピック・パラリンピックを学ぶと同時に、自分たちの住んでいる地域や文化を見直していくことになります。それは、地域の活性化にもつながっていくものです。IOCは、参画することが重要だと言っています。オリンピック・パラリンピックに参画していく一つの手立てがボランティアです。スポーツに付随した様々な文化、教育の価値といったものも、きちんと示していくことができると思います。日本人が持っている精神性や文化の理解も深まっていくと思います。

まとめをする筑波大学 真田教授

終わりに 首都大学東京 上野学長より

大学の役割やボランティアについてのあり方の議論に、とても触発されました。何よりも、若い学生諸君のはつらつとした自己主張が大変嬉しかったです。いくつかのいろいろな困難を抱えている日本にとって、何よりも、若くて、強くて、しなやかな君たちの知性が大事だと思いました。能動的に社会としっかり向き合いたい、関わり合いたい、と思う姿勢や行動は、必ずや、君たちの人間力を育ててくれる貴重な機会になると思います。それいう諸君が議論を戦わす、これもとても大事なことです。

終わりの挨拶をする首都大学東京 上野学長