地域巡回フォーラム 東海ブロック大会 in 愛知(中京大学)

概要

日時:平成26年11月5日(水) 15時~17時
会場:中京大学
主催:一般財団法人 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会
共催:中京大学
参加者数:約150名

参加大学(27大学)

■岐阜県
岐阜大学、中京学院大学
■静岡県
順天堂大学(三島キャンパス)、静岡産業大学
■愛知県
愛知教育大学、豊橋技術科学大学、名古屋工業大学、名古屋大学、愛知県立芸術大学、愛知東邦大学、愛知みずほ大学、至学館大学、中京大学、東海学園大学、同朋大学、豊田工業大学、名古屋外国語大学、名古屋造形大学、南山大学、日本福祉大学、名城大学、愛知みずほ大学短期大学部、至学館大学短期大学部
■三重県
三重大学、四日市大学
■栃木県
佐野短期大学
■福岡県
福岡教育大学

参加自治体・行政

■岐阜県
岐阜県
■静岡県
静岡県
■愛知県
愛知県
■三重県
三重県
フォーラムの様子 フォーラムの様子 フォーラムの様子 フォーラムの様子 フォーラム参加者

プログラム

■主催者挨拶
布村 幸彦(東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 副事務総長)
■共催者挨拶
北川 薫(中京大学 学長)
■「2020年大会概要について」
雜賀 真(東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会CCO・総務局長)
■意見交換
  • ・コーディネーター
    來田 享子(中京大学 教授)
  • ・アドバイザー
    江上 いずみ(筑波大学 講師)
    相川 準(東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 総務局総合調整部長)
フォーラムの様子 フォーラムの様子 フォーラムの様子 フォーラムの様子 フォーラム参加者

主催者挨拶 布村副事務総長

2020年東京大会を成功させるためには、日本国中の方々のお力添えをいただかなければなりません。大学の持っている力は、総合的な力としてあります。若い世代の方々が学生、院生としていらっしゃいます。オリンピック・パラリンピックのアスリートは若い世代が中心ですが、それを支える、或いは盛り上げる人々も、若い人を中心にやっていきたいと考えています。各国から事前にキャンプをしたいといった場合でも、大学の色々な施設を活用させていただいたり、学生の方々が対戦相手になったりということもありますし、文化の力、芸術の力を持ってらっしゃる大学もたくさんあります。そう言った面で、大学の力を幅広くお借りしたいという気持ちで、このフォーラムを開催させていただいております。

共催者挨拶 北川学長

「中京大学の建学の精神は「学術とスポーツの真剣味の殿堂たれ」であります。建学の精神に、スポーツが入っているところはあまりございません。本学では、大学連携協定に関する協力を確たるものにするために、体制を検討するプロジェクトを立ち上げました。まだ形が不十分です。今後、急速に力強く組織を確定し、動き出したいと思います。東京オリンピック・パラリンピックを契機として、おそらく日本国民が心身ともに一層元気になると確信しております。皆さんのご協力を得て、今後、東京での開催を大変期待し、成功するものと信じております。」

分科会

地域巡回フォーラム初の試みとして、5つのテーマに分かれ、分科会を行いました。参加者一人一人から、より多くの発言をいただけるよう、さらに10数名の小グループを作り、意見交換を行いました。それぞれのテーマについて、思ったこと、気づいたことをもとに、大学として、地域として、個人として、できることは何かと考えました。

テーマ1: オリンピックの理解促進
  • ・学生がボランティアに参加することを単位として認める。これにより、スポーツを「すること」や「みること」に興味がない人でも、ボランティアとしてスポーツと関わることができ、授業では学べないことを学ぶ機会となる。
  • ・練習会場や事前キャンプを地方で行う。アスリートの練習する姿を見ることやアスリートとの交流を通して、多くのことを感じ、学んでもらいたい。
  • ・オリンピック・パラリンピックの開催を、オリンピックやパラリンピックの歴史や意義を学ぶきっかけととらえる。50年前の感動を知らない子どもたちも感動できる大会にする様に、オリンピックについて教育を行う。
  • ・留学生が自国の選手の紹介を行う。また、同時に自国の文化等も紹介してもらうなど、国際交流や国際理解へと繋げる。
  • ・ワールドカップや長野オリンピックの時の様に、事前キャンプを受け入れて、地元の人々とふれあう機会を設ける。
  • ・プレオリンピックやミニオリンピックを開催する。その際に、留学生や地元の人々にも参加を呼びかけ、実際に体感してもらう。
  • ・オリンピック博物館など、オリンピックの意義や理念を学ぶ場を創る。
  • ・子どもの招待枠を設けて、子どもたちがスポーツを身近に感じる機会を設ける。
  • ・工学の視点からパラリンピックの機材のメカニズムを伝えることや、栄養学の視点からスポーツ選手の食事について伝えることなど、専門的な分野と絡めてオリンピック・パラリンピックを伝えていく。
テーマ2: パラリンピックの理解促進
  • ・自分が取り組んでいる競技のパラリンピック競技に参加したり、オープンキャンパスや授業で義足などを体験できるようにする。
  • ・クラブチームなどで障がい者と健常者と交流していく。
  • ・特別支援の教員を増やしていく。
  • ・学生への競技への支援をおこなう。
  • ・自分には関係ないと思っている人に、興味を持ってもらえるよう、身近に感じてもらう場を作ることが必要。例えば展示会やイベントでの道具の紹介や、シッティングバレーや車椅子バスケを一緒にやる機会を提供する。
  • ・フォーラムに障がい者の人も来るような仕掛けを、自治体の協力を通し行うことが大切。
  • ・障がいを持った学生が多くてもパラリンピックの理解度が低く、競技の情報も少ない。
  • ・障がい者スポーツの授業を小中高で体験できれば、関心が高まるのではないか。
  • ・スポーツ工学の面から、スポーツ用具の強度、かっこよさを考えている。工学面から競技者のスポーツ器具の開発を行う。
  • ・競技者の補助者の役割の確立や保証が必要なため、本人とそれを支えるチーム体制をつくっていく。
  • ・競技者をサポートする者の専門性を高めるため、専門職とすることも必要。
  • ・小中高教育の指導要領に入れる。
  • ・まず自分が体験するとともに、障がい者の声を聞く機会をつくることが必要。
  • ・障がい者を健常者に近づけるという理解ではなく障がい者を個人として理解することが重要。
テーマ3: グローバル人材の育成
  • ・オリンピック大会前後に練習拠点などとして大学施設を活用する。これにより、オリンピック選手の技術を間近でみることができる。また学内に外国語が溢れ、大会終了後の交流のきかっけにもなる。
  • ・オリンピック大会に向けて、オリンピアン、元オリンピアンとオリンピックの経験について語り合うイベントなどを大学や自治体が開催する。
  • ・パラリンピック大会をオリンピック大会よりも前に開催することによって、グローバルという枠を超えた多様な視点を持つことができる。また、大学施設のバリアフリー化、行政によるバリアフリーな街づくりの推進につながる。
  • ・グローバルな人材を育成するにあたっては、「グローバル」という言葉だけを追いかけることなく、物事の本質を見抜く力が求められている。
  • ・物事の本質を見抜く力を養うためには、今回のような大学連携や大学間の交流を図り、自己を発見したり、他者を理解する「場」を作ることが大切である。
  • ・日本のよさを伝えられる大学教育の推進。
  • ・海外を肌で感じること。そのためには、日本の多くの大学生が考える大学=4年間という意識を変える必要がある。また、留学などにあたって資金補助の制度を設けるなどの制度面の充実も必要である。
テーマ4: 地域活性化と文化発信
  • ・各国の練習拠点を大学施設に誘致する。これにより、周辺地域の経済効果が生まれ、また、大会終了後の国際交流の契機になる。
  • ・オリンピックを契機に生涯の健康教育や実践を促進させる。
  • ・大学施設を練習会場として提供する。
  • ・自分が住む地域や自治体の良さを発信するためには、まず、「自分の地域・自治体を知る」必要がある。これを機に、自分が住む地域・自治体をもう一度見つめ直す良い機会になる。
  • ・産学連携を試みる。
  • ・TwitterやFacebookなどSNSを利用し、各大学は連携する。
  • ・大学を利用していく上で、その地域の方々に理解・協力していただくことで、その大学のイメージアップにもつながる。
  • ・オリンピックを通じて各都市が姉妹都市との交流を深め、国際交流を促進する。
  • ・スポーツ系学部以外の学部もオリンピックについて学ぶ機会をつくる。
テーマ5: おもてなし
  • ・仕事としてのおもてなしと、ボランティアとしてのおもてなしは異なるはずである。そして、ボランティアとして求められるおもてなしについては、潜在的に日本人の中にあるのではないか。
  • ・おもてなしとはどういうものかについて知っている人が少なすぎる。1964年大会時の経験をレガシーとして引き継ぐことが必要。
  • ・おもてなしは人と人のつながりから生まれる、言葉の壁を越えるものである。やらされるのではなく、自発的に出来るようになることが重要ではないか。
  • ・駅の構造や表示をシンプルに分かりやすくすることや、ネット環境を整備し、自動翻訳の技術を使用するなど、施設、ハード面の整備もおもてなしの一環である。
  • ・日本語という言語が外国人に取ってはバリア(障壁)になりうる。バリアフリーを施設だけでなく、心の面でも意識していくことで、困っている人を見ても動けないということがなくなっていく。
  • ・大学の施設に付属の宿泊施設を整備することで、事前キャンプ地として利用してもらうことが可能になる。
  • ・オリンピック・パラリンピックの価値を理解することがおもてなしの第一歩であるので、その教育を推進していく。そういったことで、自国のチームへの応援と同様に相手の良いプレーを賞賛するという文化が生まれるのではないか。
  • ・個人や個別の大学、自治体、組織で出来ることは限られてしまうので、チームとして連携して取り組んでいける環境の整備をする。