第2回 議事要旨

日時

2016年5月13日(金)10:30~12:30

場所

組織委員会虎ノ門オフィス 会議室

概要

  1. 前回の振り返り

    第1回資源管理WG 議事概要に基づき、前回2月10日の第1回資源管理WGにおける議論の内容を再確認した。

  2. 低炭素WG・持続可能な調達WG検討状況の共有

    事務局から、低炭素WG・持続可能な調達WGの検討状況を整理した資料に基づき、検討状況を説明した。
    委員・オブザーバーからは、次のような意見が出された。

    • 調達WGで検討していただいているところは大変期待している。資源管理との関係では、資源保全に配慮した原材料の採取、容器包装の低減、3Rの推進といった事項がかなり影響してくる。
    • 環境に関わる不正行為が取り沙汰されている中、事業者等にどうやって改めて徹底するのかが重要である。基本的には性善説的にならざるを得ないが、それをどうやって担保していくかが重要。
    • 廃棄物処理委託も、廃棄物処理サービスの調達であるから、調達コードの対象になる。
  3. 資源・廃棄物マネジメントの課題整理(案)について

    事務局から、大会においてどのような資源がどこに投入され、どのような廃棄物が発生するのか、誰が管轄するのか、また想定される課題、重要度等を試行的に整理した資料に基づいて、説明した。

    • 前回のWGで、ラフでも良いのでガバナンスの範囲を描いてみてはどうか、リストを網羅的に示してほしい、時系列で分かるように整理してはどうかという意見があった。
    • A.施設整備・撤去に関わるもの、B.運営に関わるもの、C.会場外の観客の活動に関わるもの、D.レガシーとなるもの・大会を契機とした取組という4つの区分に整理して、資源・廃棄物に関わる活動をリストアップ。
    • ①組織委員会が直接マネジメントできる範囲、②デリバリーパートナーに適切な取組を要請していく範囲、③東京都等と連携して広く環境に参加・協力・協働を呼びかけていく範囲、この3つのスコープに分類。
    • どこが重要になるかを考えて計画を立てていかなければならないので、調達量/発生量、環境への影響度、注目度/リスク、レガシーの4つの観点で、これから整理。
    • 委員・オブザーバーからは、次のような意見が出された。

    • 重要度の評価において、「注目度/リスク」とあるが、ここで言っているのはリスクの中でも狭い意味のレピュテーションリスクのことではないか。リスクという言葉を使うのは適切でない。
    • 注目度のところは、むしろ、これをやろうじゃないかと先に該当するとの○の表記がついてしまうのではないか。
    • 注目度は守りの方で、レガシーのところが攻め、レガシーのための攻めではないかと思う。
    • レガシーはポジティブインパクトではないか。
    • 広く浅く守りを固める部分と、ここは頑張って注目度を上げようという攻めの部分がある。その両面からこのリストをチェックしてはどうか。
    • 量的に大きそうなものでは容器包装、食品、建設関係。話題性のあるものでは、小型家電(由来の)メダル。食品ロスに関してはG7でも重要課題となっている。
    • あとは全体を通じてどうやって守りを固めるか。守りの側で、廃棄物処理法の対象ではないという勘違いが起こり得るので、法令上の解釈の間違いが生じないように徹底する必要がある。
    • 既存の指針等だけでなく法律(廃棄物処理法、個別リサイクル法等)との関係も明示しておいた方が良い。
    • 都としては再生骨材コンクリートを使っていこうという考えがあり、組織委員会にもぜひお願いしたい。
    • 食品ロスの削減が重要課題になっている。ここにもしっかり入れてあるが、今回ロス削減の視点を強化することが大事。
    • オリンピックで使われたものがリユースして長く使われることで、ブランド的な価値を生むようなことはできないか。EUで資源循環と言っているのは、どうやってポジティブな価値を生み出していくか、というところにある。
    • リユースやリサイクルについて、ビジネス化してくれるサービスのプロバイダをどう見つけるか。そこ大事なポイント。
    • セレモニーで地域の産品を出したい、大会後はそのまま引き取って、地域の博物館などに展示したいという声が多い。
    • 観客の宿泊や会場外での観光・飲食等に関わる部分は、多数の観光客が来ることが想定されているので、かなり影響が大きい。
    • ボランティアなどの人材育成もリストアップされているが、分別ルールやその他の仕組みをどうやって海外から来た方に徹底するかというときに、ボランティアを機能させないといけない。ここをどうデザインするかが大事。
    • 正しい分別の指導をボランティアにやってもらうとしても、日本の「正しさ」自体がわかりにくい。そこに立ちかえってデザインしないと、混乱するのではないか。
    • 環境省では、統一分別表示の検討を行っている。また、3Rの人材育成に関する検討も行っている。
    • 表を整理したことで全体像が見えてきて、わかりやすくなってきた。この後は、誰がこれを管理しモニタリングしていくのか、コンテンツをチェックするプロセス管理のシステムを考えていく必要がある。
    • コンティンジェンシープランも検討する必要がある。
  4. 競技会場から排出される廃棄物発生量の試算について

    事務局から、過去の類似事例等を参考に競技会場から排出される廃棄物発生量について粗々の試算をした資料に基づいて、説明した。
    委員・オブザーバーからは、次のような意見が出された。

    • ケータリングでは、食品廃棄物、紙コップなどが膨れ上がってくる可能性もあるのではないか。
    • ロンドンで、会場内のファスト・フード店では食器類をバイオプラにして食品廃棄物と一緒にすべて堆肥化したが、日本の考え方に合わない。根本的にリデュース・リユースなどを重視することを考えていくべき。
    • 食品廃棄物の飼料化を行って、それで育った豚肉を選手村で食べるなど資源循環の輪をつなぐことができたら面白い。
    • 一廃なのか産廃なのか、発生量が固まった段階では考えていければ良いかと考えているが、先々どこへ行くかを考えていくことが必要。
    • 3Rを徹底した上で、どういう処理契約にしてやっていくのか、かなり早い段階で詰めていくべき。
  5. 「持続可能性に配慮した運営計画」の主要構成(案)について

    事務局から、これまでの委員会やDG、WGの議論を踏まえて作成した「持続可能性に配慮した運営計画」の資源管理パートの主要構成(案)の資料に基づいて、説明した。

    • 資源管理をめぐる世界の動向等を整理したうえで、資源管理に関する理念・目標を掲げたい。
    • 目標を達成していくための戦略として、資源そのものをそもそも少なくて済むようにしていく、どうしても出てしまったものは、発生抑制・再使用・再生利用・熱回収の順位に従ってやっていくというのが骨子になる。施策については、今後関係者との調整が必要である。
    • 今日は主に構成について議論いただきたい。
    • 委員・オブザーバーからは、次のような意見が出された。

    • 資料で東京都環境局の内部で議論しているものを示している。国連の持続可能な開発目標、特に資源管理のパートでは持続可能な消費生産が大事と考えており、「資源効率」、「循環の輪を閉じる」、「共創」の3つを中心にイメージしていってはどうかと考えている。特に、3つ目に掲げた「共創」であるが、資源の循環利用については、いろんな方に関わってもらえないと何もできないと思う。処理業者に発注して契約してでは済まない。多様な方々、産業界やNGOに関わってもらわないと何もできない。
    • 組織委員会全体の参加・協働のムーブメント、持続可能性でのムーブメント、廃棄物分野でのムーブメント、それらをどううまく連携させて社会と共に創っていくのかという視点を持っておいた方が良い。
    • 競技施設でのリユースカップ活用やリサイクル金属によるメダル作成などの提案だけでなく、マイボトルをつくって東京の水道水を入る場をつくり、容器包装削減と熱中症予防に取り組むべきという意見もある。
  6. 今後の予定

    事務局から次のように説明し、了解を得た。

    • 今日いただいた意見・アドバイスを踏まえ、組織委員会内だけでなく、東京都及び国の各省に意見照会してまいりたい。その後、7月下旬を目途にWGを開催し、意見を再度伺いたい。