EXTREME REVELATIONS

テセウス・チャン

(アートディレクター)

もともと反逆的なストリートカルチャーから生まれたスケートボードが、オリンピックの1競技になるとは、これまで考えられなかった。スケートボードは独自の言語を持ち、比較的新しいスポーツとして進化し続けている。またアート、デザイン、ファッション、音楽の合成物であり、そこには独自の表現方法もある。
作品は三層で構成した。まず、反逆精神から発想を得たExtreme Revelation(危険な啓示)の層。スケートボードのグラインドの跡が筆跡のようにデフォルメされ、完璧さを求めて試行錯誤が繰り返されている。次に、コンクリートやメタルなど、スケートボードというスポーツを連想させる素材の積層で、不確実性や暗闇、抑圧を表現。ただし、内から湧き出るような極彩色で、抑圧することのできない若さや生意気さも描き出している。三層目はほとんど見えないが、数字や比喩的なグラフィックの謎めいた反転が、既存の秩序とは価値あるものなのかと問いかけている。

東京2020公式アートポスター