HARMONIZED CHEQUERED EMBLEM STUDY FOR TOKYO 2020 OLYMPIC GAMES [EVEN EDGED MATTERS COULD FORM HARMONIZED CIRCLE WITH "RULE"]

野老 朝雄

(美術家)

東京2020エンブレムの[組市松紋]は、オリンピック・パラリンピック共に菱形の中点を結び抽出された矩形を同数組み合わせて描いた藍色の円相です。藍色は印刷に於いての耐候性に優れ、時間を経ても残る強く美しい色の一つです。
[個]としての矩形が幾何の[律]を伴い[群]を為す図。コンピューターの技術と手作業の混合によって成立しています。1964年に行われていたコンパスと定規に依る設計に敬意を表し、未来にはどのような技法で設計が行われているのかを想像し、2020年に生きる作家として次の世代以降に手渡すバトンをつくりました。手で原図をつくることによって紋が現れるまでの補助線や痕跡が視覚化され、また、その線に身体性も投影されます。
アスリートに大きな敬意を表し、全力で大会のシンボルをつくりたいと思いました。

東京2020公式アートポスター