大会時のドーピングコントロール

ドーピングコントロールとは

対象となったアスリートから尿等の検体を採取する「ドーピング検査」、採取した検体に禁じられている物質等が含まれているかを検証する「検体分析」、そして分析の結果に基づき措置を講じる「結果管理」、これら一連の流れをドーピングコントロールといいます。

ドーピング検査は、実施のタイミングによって、競技会検査と競技会外検査の2つの方法に分かれます。競技会検査は、競技開始12時間前から競技終了後、競技会の成績等に基づき行われる検査を指します。それ以外に行われる検査は、競技会外検査といいます。

東京2020大会においては、国際オリンピック委員会から独立した国際検査機関(The International Testing Agency:ITA)がオリンピック、国際パラリンピック委員会がパラリンピックのドーピングコントロール全体を監督します。ドーピングコントロールのうち、ドーピング検査は東京2020組織委員会が、検体分析はWADAの認定を受けた分析機関が行います。ITAならびに国際パラリンピック委員会は、アンチ・ドーピング規則違反が疑われる場合には、スポーツ仲裁裁判所(Court of Arbitration for Sport:CAS)に照会し、結果管理をします。

ドーピング検査の実施方法

ドーピング検査では、対象となったアスリートから尿や血液等の検体を採取します。
尿検体を採取する場合、アスリート自らが採尿を行いますが、検体が本人の体内から排出されているか、不正が行われていないか等を確認するため、必ず同性の専門官が立ち会います。
検査の実施方法について動画でご紹介します。

ドーピング検査実施方法(英語)(別ウィンドウで開く)

ドーピング検査員(Doping Control Officer : DCO)

ドーピング検査を行う専門官を「ドーピング検査員(Doping Control Officer:DCO)」といいます。
血液検体を採取する場合、医療従事者で所定の訓練を受けた専門官が血液を採取します。これらの専門官を「採血専門官(Blood Collection Officer:BCO)」といいます。

アスリートへ検査対象となったことを告知し、検査へ臨むまで行動を監視する担当者を「シャペロン(Chaperone)」といいます。東京2020大会においては、ボランティアがこの役を担うことになります。
シャペロンに特別な資格は必要ありませんが、DCOならびにBCOについては、JADAが主催する講習会や実地訓練を受け、資格認定を受ける必要があります。

DCO及びBCOは、ただドーピング検査を行うだけではなく、ドーピング・コントロールに携わる国内外すべてのスタッフと一つのチームとなり、アスリートに寄り添い、クリーンな大会運営に大きく貢献する役割を担います。
東京2020大会では、世界中のアンチ・ドーピング機構にご協力をいただき、海外から多くのDCOが来日しドーピングコントロールに従事する予定です。
実際にオリンピック・パラリンピックでドーピング・コントロール・オフィサーを経験された方のインタビューは以下をご覧ください。

鈴木靖さんインタビュー
中野裕子さんインタビュー

国際総合大会ドーピング・コントロール・オフィサー

東京2020大会の国際総合大会ドーピング・コントロール・オフィサーの応募は2018年5月1日(火)をもって終了いたしました。
東京2020大会では多数のDCOが必要となることから、一時的に検査員の人数を増やすことを目的とし、公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構(以下、JADA)と協業して大会で活躍できる国際総合大会ドーピング・コントロール・オフィサーを育成しています。JADAの資格認定を受け、東京2020大会を含む日本国内で行われる国際総合大会におけるドーピング検査に従事する、認定期限(2020年度末)付きのDCOです。なお、東京2020大会でDCOとして活動できるようになるためのDCO講習会等応募は既に締め切られております。