53歳で正看護師に「自分の夢」という金メダル 大分県ピックアップ聖火ランナー 阿南美和さん

阿南美和さん
阿南美和さん

2児の母だった阿南美和さんは、家族を説得して41歳で准看護師になりました。

本当は正看護師になりたいという思いを家庭の事情で諦めていましたが、日々准看護師として働く中で「自分は定年まで、このままでいいのだろうか、まだやれることがあるのではないだろうか」と、自問自答するようになったそうです。

ある時、テレビで東京オリンピックの話題が放映され「若い人たちはオリンピックに出て金メダルを取ることが夢」と話しているのを見て、忘れかけていた「正看護師になる夢」がよみがえります。2年間、嫁、妻、母、准看護師、そして学生の一人5役を担い、寝る間を惜しみ努力しました。

そして2019年、阿南さんは53歳にして「看護師国家試験合格」という金メダルを獲得。そこで、夢をもつことに年齢は関係ない、それを実現するには強い意志とサポートしてくれる人たちの存在が大切であることを感じました。

定年までの6年間、夢であった「看護師のメダル」を胸に、医療機関のチームと共に、安心・安全で患者に寄り添う看護ができるよう努力しています。

※聖火ランナー応募時(2019年頃)にご提出いただいた志望理由をもとに構成しております

看護師になる夢を抱いたのは、どのようなきっかけでしたか?

結婚し、両親や祖父母の役に立つためにヘルパーの資格を取得していた私は、祖父が亡くなった時、弱っていく祖父に介護はできても医療的なことが分からず、自分が情けなく感じました。大好きな祖父が、私に看護師になる夢を与えてくれました。

41歳で夢に一歩近づいた時はどんな思いでしたか?

41歳でもやればできるんだと実感しました。しかし、人の命を預かる仕事であるため責任の重さを痛感し、また救急に関連したインストラクターとして他者に指導して行くうちに、正看護師を目指そうと思うようになりました。

今回の東京2020大会に期待していることはありますか?

常に努力している人は 自分に自信と誇りを持ち、活き活きとした「眼」が印象的です。毎日コツコツ努力することが自分の自信につながり、自ずと精神的に強くなります。どんな人でも努力に勝るものはないと感じられる大会であってほしいです。

夢を叶えた今、実際に働かれていかがでしょうか。

夢を叶え看護師として働いていますが、知識面ではまだまだ不足していることが多々あります。55歳になる今年、常に初心を忘れず、働く仲間たちと切磋琢磨し看護技術を身につけ、これまで支えてくれた家族を今度は私が支えて行きたいです。

聖火ランナーとしての姿を誰に見てもらいたいですか?

「看護師」になるために支えてくれた家族。サポートしてくれた全ての方々に走る姿を見てもらいたいです。そして地元市民の方々に「夢をもつことに年齢は関係なく、自分の夢という金メダルを手にしてもらいたい」と伝えたいです。