魂を込めて走り、視覚障がい者スポーツへの理解広める 神奈川県ピックアップ聖火ランナー 高橋弘毅さん

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高橋弘毅さん

高橋さんは20年間眼科医として患者さんと共に病気と戦い、トライアスロン選手として自分と戦い、そしてドクターランナーなどでボランティア活動にも取り組んできました。

目の不自由な人には、スポーツをしたくても機会がない、経済的に難しいなどの理由で意欲や関心を失う人が多いといい、運動不足や生活意欲の低下が問題となっているそうです。高橋さんは視覚障がい者スポーツへの理解、支援が社会に広がる必要性を痛感しています。

だからこそ、聖火ランナーとして、目の不自由な全ての人の瞳の奥にその灯を運び、その一歩一歩を全身に刻み込み、患者さんの生きる希望と力になりたいと思っています。全員の共通体験として、ウェアなどをいつでも触れられるようにしたいと語ります。

より一層、視覚障がい者スポーツが普及し、また支援をするために、多くの選手仲間や患者さん、医療スタッフとともに、ボランティア活動、大会を一般に広める活動をしたいと考えています。

※聖火ランナー応募時(2019年夏頃)にご提出いただいた志望理由をもとに構成しております

眼科医として患者さんと接する中で、スポーツへの関わりをどのように感じていますか?

患者さんにはテニス、スキー、マラソンなどの愛好家もおられ、見え方の良くない中スポーツをされる患者さんを尊敬しています。私がトライアスロンのレースに出場すると差し入れを下さることもあります。お互いスポーツを通じて前を向いて生きていると感じています。

目が不自由になった方にどのような支援をされていますか?

目が不自由になると外出、レジャーの機会が減ってしまうのが現状です。公的支援の手続き、患者さんの団体や支援施設のご案内と同時に、いつもすぐそばにいてお手伝いする気持ちが何よりも大切だと思っています。

自らもスポーツをされ、ボランティアでも参加されます。スポーツとはご自身にとってどのようなものですか?

ある大会で横浜市の山下公園前のスイムコースから肢体不自由のパラトライアスリートがレスキューされるのを、スタート前の私たちが固唾を飲んで見守り拍手がわいたのを今も時々思い出します。魂を揺さぶる光景でした。スポーツは生きる、挑戦する喜びを与えてくれる存在です。

東京2020オリンピック・パラリンピックを通して、障がいをもっている方と健常者がどのように変わっていくと良いと思いますか?

市民マラソンには数千~数万人の大会がありますがブラインドマラソンは伴走者も少なく規模がずっと小さいのが現状です。私も含めて障がい者、健常者がより一層助け合い尊敬しあって、スポーツや社会活動ができる世の中になるきっかけになると良いなと思います。

ご自身が東京2020オリンピック聖火リレーを走るへの意気込みを一言お願いします。

目の不自由な方にも聖火が届くように魂を込めて走りたいと思います。