新選組ゆかりの町、「誠の心」で駆け抜ける 東京都ピックアップ聖火ランナー 土方愛さん

土方愛さん
土方愛さん

2020年7月11日(土)東京都日野市で行われる聖火リレー。その聖火ランナーのひとりに選ばれたのが土方愛さんです。土方さんは、幕末期に徳川家の警備をするため結成された、新選組の副長土方歳三の兄から数えて6代目となる子孫。(その土方歳三が生まれ、近藤勇と出会ったのも日野市です。)その地で生まれ育ち、マラソンが好きだという土方さんは、土方歳三の子孫として、日野市をアピールしていきたいと聖火ランナーに応募しました。

土方歳三の生家にある土方歳三資料館
土方歳三の生家にある土方歳三資料館

真実だけを真摯に伝えることを大切に

土方さんは現在、土方歳三の生家である自宅の隣で、土方歳三資料館の館長として、世界各国から来館者を出迎えています。

「開館する以前から、全国からたくさんの人が歳三さんの生まれた家を見たいと訪ねてくれました。それならば、生家に伝わる遺品も見てもらえる場所を作ろうと思って、個人運営でささやかな場所なのですが、開館しました」

土方歳三の遺品が並ぶ土方歳三資料館
土方歳三の遺品が並ぶ土方歳三資料館

1994年5月11日、土方歳三の命日に「土方歳三資料館」を開館。

当初は1日10人くらいの来館者しかおらず、来館者とお茶を飲みながら幕末期の話をしているアットホームな場所でした。ファンの方と話をしている中で、毎日手を合わせているご先祖様がこれだけ愛されている存在であることを知り、土方さん自身も伝え手として勉強を始めました。

「生き方に関して、自分も見習いたいなと思うことがたくさんあって、人は迷うことがたくさんあると思いますが、そこを飛び越えて、とっても自由に自分の信じることに向かって生きたという生き方はとても誇りに思っています。背伸びをせずありのままの歳三さんを伝えていきたいと思うようになりました」

館長として日々勉強をしながら伝え続ける
館長として日々勉強をしながら伝え続ける

その後、大河ドラマで新選組が取り上げられると、海外にも土方歳三の存在が広まり、多くの外国人も訪れるようになりました。中近東や、アジア、ヨーロッパ、ロシアや欧米の方も多く、言葉が通じなくても新選組が好きいう共通点が訪れたファンをひとつにしてくれます。

「一番驚いたのが、フランスのパリから新婚のご夫婦がここを新婚旅行の場所として選んで来てくださったことです。2時間以上も見て感激して帰ってくださいました。何より、みなさん新選組のことをよくわかっていらっしゃるなと嬉しく感じます」

土方歳三肖像画
土方歳三肖像画

日野の土手を、季節を感じながら走る

土方さんが走ることと出会ったのは、館長と子育てを両立していた13年ほど前、合間に運動がしたいと始めました。

「朝、朝日が昇ってくる土手を走るのが景色独り占めのようですごく気持ちがよくて始めました。いやなことがあっても走っていると忘れられるし、それで走ることが好きになりました」

日野市は浅川と多摩川に囲まれ自然も多く、景色が季節ごとに色を変えていきます。今では週に2回から3回ほど10㎞近くの距離を走る土方さんは、鳥がさえずるその町に特別な想いを持っています。

「日野市は、新選組にとってふるさとの場所なんですね。歳三さんも幼い頃に走り回っていました。自分たちも新選組スピリッツが残っていると思いながら暮らしています」

日野市の土手を走ることが好きと話す土方さん
日野市の土手を走ることが好きと話す土方さん

新選組ゆかりの地を伝えていく

聖火ランナーに決まった時、信じられないという思いと共に、責任が重いと感じた土方さん。

「みんなの想いがずっと繋がれていくところに参加できることを誇りに思います。スポーツのすばらしさをみんなが目の当たりに実感できる、一生に一度の機会かもしれないので、自分がそこで得たものを周りの人にこの先何十年も発信していけたらいいなと思っています」

新選組の町、日野市の聖火リレーのルートは、新選組の土方歳三が近藤勇と出会った日野道場のある日野宿本陣も通過する予定です。だからこそ、地元の方々からも「応援しに行くね」「頑張ってね」と期待の声がかかります。

土方歳三の子孫として、愛する地「日野」や「新選組」を多くの人に伝え、歴史を繋いでいく----。歴史の継承と日野市へたくさんの方が訪れてくれること願って。

「日野市は新選組ゆかりの地、先祖である土方歳三も小さいから頃走り回っていたとても風光明媚な美しい町であると思うので、そのようなところをアピールしながら新選組の誠の心で走ります」

土方愛さんが意気込みを語るインタビュー動画

東京都ピックアップ聖火ランナー 土方愛さん インタビュー 「新選組ゆかりの町、「誠の心」で駆け抜ける」