琵琶湖唯一の有人島、コミュニティナースとして支える  滋賀県ピックアップ聖火ランナー 中嶋光代さん

Shiga

中嶋光代さん

中嶋さんはコミュニティナースとして、琵琶湖で唯一の有人島である沖島(近江八幡市)で働いています。かつては石材業で栄えた沖島ですが、約800人いた人口は急速な少子高齢化により、現在は240人ほどです。

中嶋さんは日頃、島内で健康相談や検診を住民に提案し、体調を普段から気にかけてもらえるように努めています。沖島で働いて4年目、今では中嶋さんに健康についての質問が来るようになりました。その結果、検診者数が増え、島内の緊急搬送の数も抑えられているそうです。

沖島に車はありません。街並みは昭和30年代の建物が多く、当時の面影を残しています。そして島の住民は温かく、人々の疲れた心を癒してくれます。

「多くの人に一度は行ってみたいと思える場所にしたい」と、中嶋さんは語ります。

※聖火ランナー応募時(2019年夏頃)にご提出いただいた志望理由をもとに構成したものです

コミュニティナースと看護師の違いを教えてください。

「コミュニティナース」はコミュニティの中に入り、地域の健康課題としてどのような解決方法があるのかを考えています。沖島は、近江八幡市でも最も高齢化が進んだ地域です。漁業に従事している方が多く、夜間も漁に出られます。離島であることがどのように生活の支障となるのかを考えています。

沖島にはどんなきっかけで住み始めたのでしょうか?

もともとは関東で仕事をしていました。結婚をきっかけに滋賀県に住むようになり、近江八幡市に沖島があることを知りました。これまでの様々な経験を生かして、みなさんの健康に携われる仕事をしたいと思い沖島での「コミュニティナース」を希望いたしました。

健康についてどのような質問をもらいますか?

一番多いのは「この薬は何の薬?」という質問ですね。薬の説明書と薬を照らし合わせて島民の方と一緒に確認しています。夜間は医師も不在で急な対応ができません。普段から自分の状態を知っていただくように努めています。

沖島の写真映えするスポットを教えてください。

西福寺の裏手の桟橋からの風景が好きです。対岸の湖西が見え、夕日が沈む様は大変美しいです。道の向こうは「千円畑(せんえんばたけ)」があります。日本百選で選ばれた「ホンミチ」と呼ばれる道は、昭和30年代の風情をそのまま残しています。

普段接している沖島のみなさんに一言メッセージをお願いします。

沖島の七夕のイベントで一番多かった願いことは、「長く健康でいたい」でした。長く健康で漁を続けていただけるように、願いを持って走りたいと思います。