洋野町の復興へ、キタムラサキウニの養殖に挑む 岩手県ピックアップ聖火ランナー 下苧坪之典さん

下苧坪之典さん
下苧坪之典さん

下苧坪之典さん

下苧坪(したうつぼ)さんは2010年、洋野町で海産物問屋の会社を創業。しかし、1年も経過しないうちに東日本大震災が洋野町を襲いました。津波によりすべてを流され、いったんはここで会社を再生することはやめようと思ったそうです。

「ここで若い私が簡単にあきらめれば、過疎化が進む洋野町はもう歯止めがきかなくなる」。下苧坪さんは町の復興のため、洋野町にしかないものは何かと考え続けました。

たどり着いたのは、本州トップの水揚げ量を誇るキタムラサキウニです。さらに季節や天候に左右されずに出荷するため、「養殖」の2文字が頭に浮かびました。キタムラサキウニの養殖は現在、試験段階で本格的な出荷はまだ時間がかかるとのこと。しかし、決してあきらめない精神や未来へ希望をつなぐ気持ちを伝えるべく聖火リレーに挑みます。

※聖火ランナー応募時(2019年夏頃)にご提出いただいた志望理由をもとに構成したものです

2010年、どんな思いを持って会社を立ち上げられたのでしょうか?

生まれ育った洋野町は、一次産業で栄えてきた町であり、昔は活気があったにもかかわらず、高齢化や人口減少が進み、今誰かが立ち上がらなければ、町の衰退がさらに進行してしまうと思い、会社を立ち上げました。

下苧坪さんにとって東日本大震災からの復興を支えたものは何ですか?

「人」です。たくさんの方々から暖かい励ましの言葉や、企業様などからのご支援もあり、一歩ずつ、確実に前へ進んで参りました。人とのご縁を大切にし、これまでご支援下さった皆様は、今も応援してくれる良きパートナーです。

キタムラサキウニの特徴や養殖化への苦労を教えてください。

洋野町「うに牧場」の天然キタムラサキウニは身入りがよく、上品な甘さと深い味わいが特徴です。うにの養殖化はまだ確立しておらず、最高の天然うにに近づけるためにも、餌やかごの開発など、地域と漁業の未来に貢献すべく只今奮闘中です!

洋野町はどんなところですか?

洋野町は外洋の北西太平洋に直接面しており、沿岸には世界で唯一の「うに牧場」があります。天気が良い日に高台から海をみると、真っ青で美しい海の中に、うに牧場が姿を現します。何と言っても地元の食堂で食べる「生うに丼」は絶品です。

聖火ランナーとして洋野町の皆さんに伝えたいことを一言お願いします。

長年住んでいると、地域の中にある「良さ」を見失いがちですが、北三陸・洋野町には世界に誇れる水産資源と、素晴らしい自然環境があります。この魅力ある地域を世界に発信して、たくさんのお客様に来ていただきましょう!