全盲の津軽三味線演奏家、「心の音色」を届ける 茨城県ピックアップ聖火ランナー 踊正太郎さん

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踊正太郎さん

生まれながら全盲の踊(よう)正太郎さん。三味線と出会い、困難を乗り越えて津軽三味線の演奏家として35年を超える歳月が過ぎました。生まれ育った茨城県を地盤に、常に最高のパフォーマンスをモットーに、古典曲や新時代の創作曲を発信。さらにコンサートや講演、作詞作曲など幅広く活動しています。

視覚障がい者の職業選択の自由を主張してきた踊さんは、障がいの有無や違いを肯定し、互いに認め合い、多様性と調和をもって共生社会を目指す、東京2020大会のコンセプトに共感すると言います。

「聖火ランナーとして世界的なスポーツの祭典に参加できることは最大の喜び。さらには日本人として茨城県人として、世界中の人々を最高のおもてなしで歓迎する一員になりたい」と希望を語ってくれました。

※聖火ランナー応募時(2019年夏頃)にご提出いただいた志望理由をもとに構成しております

津軽三味線を始めたきっかけは何でしょうか?

3歳の誕生日に祖母がくれた小さな三味線を「音の出るおもちゃ」だと思い夢中でかき鳴らしていました。心底楽しんでいる私を見た祖母は,もしかしたらココに道が開けるのでは?と思い,私を津軽三味線教室に通わせ始めました。

津軽三味線演奏家として35年、苦労や嬉しかったことを教えてください。

芸事は見様見真似が上達のコツですが,まず基本的な所作である,三味線の構え方や指の運び方、撥(ばち)の持ち方の習得に大変苦労しました。津軽三味線の本場青森県で修行中「芸は盗め」と一度も稽古をつけてくれなかった厳しい師匠が、修行明けの日「音に重みが出てきたなあ」と声を掛けてくれた時は涙が出るほど嬉しかったです。

多様性と調和をコンセプトにする東京2020オリンピックに何を期待されていますか?

どんな障害があっても,どんな病気であっても,みんな輝いています。多種多様を互いに認め合い,すべての人に優しい街づくりの促進と,心のバリアフリーを切に願います。日本人のおもてなしの心をもって、国内外に発信、肯定、発展を期待します。

「石岡市ふるさと大使」として地元の魅力、名所名物の紹介をお願いします。

石岡市は茨城県のほぼ中央に位置し,西方に日本百名山筑波山を望み、山麓の里山清流が生み出す有機農業や酒造りが盛んです。看板建築やダチョウ王国、日本一大きい獅子頭があり、幌獅子の大行列で名高い「石岡のおまつり」は毎年全国から約40万人の観光客が訪れます。私のライブハウスも所在します。

聖火リレーではどんな思いを込めて走りたいですか?

希望は勇気なり! 心の音色を届けたい!!