車いすで楽しく暮らす「聖火運び、感謝伝える」 愛知県ピックアップ聖火ランナー 小寺岸子さん

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小寺岸子さん

小寺さんは33年前、交通事故により車いすの生活となり「なぜ生き残ってしまったのか」という絶望しかありませんでした。

しかし、障がいのある仲間に誘われて街に出かける度に、車いすで自由に出かけられる場所が増えていると感じ、「楽しく生きよう」と思えるようになりました。

それは、住んでいる愛知県が「人にやさしい街づくり条例」を制定したことで街が変わっていったからでした。

そこで当事者である小寺さんがこの流れを加速させるため、仲間と「NPO法人 ひとにやさしいまちづくりネットワーク・東海」を立ち上げ「私が出会う人の数だけ、人がやさしくなる」と信じ、理解者を増やしてきました。

NPO法人を設立して17年。これまでにバリアフリーマップの制作、小中学校での福祉教室、バリアフリーコンサートなど、多くの人と協力しながら、車いすで楽しく暮らす企画を考案。今回は聖火ランナーとしてその感謝を伝えます。

※聖火ランナー応募時(2019年夏頃)に提出いただいた志望理由をもとに構成したものです

聖火ランナーに応募したきっかけを教えてください。

NPO法人の活動に限らず、地域でも様々なボランティア活動をしてきました。ハンディのある私にできることは少ないですが、私を受け入れ、共に活動してくれた方々がいたからできた活動です。そのお礼と感謝の気持ちを伝えたいと思います。

NPOを立ち上げられたのはいつ頃、どのような思いで立ち上げられましたか?

NPOを立ち上げたのは17年前です。「人にやさしい街づくり」を広める目的で、理解者と仲間を増やす活動を行う母体として立ち上げました。設立当時は勢いがあって、多くの仲間を増やすことができましたが、徐々に数が減り、活動を継続させることは難しいと感じています。

事故にあわれた33年前ごろと現在では、車いす生活をする上でどのような環境の変化があると感じますか?

33年前の街には、お店の入口には段差があり、車いすで利用できるトイレは公共施設にしかありませんでした。今は、入口にスロープができ、トイレも大型ショッピングセンターや薬局、コンビニなどに増えたことで、アクティブな私になりました。

東京オリンピック・パラリンピックが開催される中で、車いす利用者として期待されていることはありますか?

付き添いがいないと出かけられない環境ではなく、一人でふらっと旅に行くことができたら嬉しいです。そのための環境(建物・人)整備が必要です。みんなで会話を楽しむ居酒屋や小料理屋にも車いすで利用できるトイレがあるといいな。

聖火ランナーとしてご自身が伝えていきたいこと、意気込みを教えてください。

障がいをハンディにしない社会に!