「復興の火」は復興オリンピックの趣旨を踏まえ、東京2020オリンピック聖火リレーのコンセプトである「Hope Lights Our Way / 希望の道を、つなごう。」に沿い、東日本大震災から10年目に、東京2020オリンピック聖火リレーの一環として実施されました。
復興に力を尽くされている被災地の方々に、ギリシャで採火した東京2020オリンピック聖火をリレーに先立ちご覧いただくため、2020年3月20日から3月25日まで、宮城県、岩手県、福島県の順番で各2日間「復興の火」を展示しました。
「復興の火」展示場所概要
宮城県
3月20日(金)
宮城県石巻市「石巻南浜津波復興祈念公園」
石巻市南浜地区は東日本大震災の津波と火災の延焼により400名もの方々が犠牲になった場所です。跡地は、追悼と復興のシンボルとなる公園「石巻南浜津波復興祈念公園」として整備されました。ここでは式典と「復興の火」展示・観覧が行われました。
3月21日(土)
宮城県仙台市「仙台駅東口エリア」
東日本大震災発生当時、構内が損壊したため県内の主要鉄道機関が利用不能になりました。仙台駅東口エリアが位置する仙台市宮城野区は仙台市内で最も強い震度6強を記録したほか、隣接する同市若林区とともに海岸部は甚大な津波被害を受けた場所です。こちらでは式典と「復興の火」展示・観覧を行いました。
岩手県
3 月22 日(日)
岩手県「三陸鉄道・SL銀河車内(宮古駅~釜石駅~花巻駅)」
三陸鉄道の宮古駅~釜石駅間は東日本大震災により甚大な被害を受けましたが、約8年の月日を経て復旧し、2019年3月23日(土)にJR東日本から三陸鉄道に移管されました。JR東日本のSL銀河は、東日本大震災からの復興支援を目的の一つとして、2014年から釜石駅~花巻駅間を運行しています。「復興の火」の展示では、セレモニーをはじめ、三陸鉄道とSL銀河で「復興の火」を運びながら各駅前などで観覧を行いました。
3月23日(月)
岩手県大船渡市「おおふなぽーと」
大船渡市は東日本大震災で震度6弱を観測し、津波によって市の中心市街地が被災しました。津波復興拠点整備事業区域である当該エリアに、2017年、被災事業者等の再建商業施設「キャッセン大船渡」が開業、2018年6月には防災観光交流センター「おおふなぽーと」がオープンしました。こちらではセレモニー、「復興の火」展示・観覧を行いました。
福島県
2020年3月24日(火)
福島県福島市「福島駅東口駅前広場」
福島県の玄関口であり、東日本大震災の対応拠点であった福島県庁や延べ11万人が避難したあづま総合体育館が所在する福島市の中心地です。震災で大きな被害を受けた福島駅は、被災直後から各路線で運転を中止しましたが、翌月には全線で運転を再開させ、首都圏と被災地をいち早くつなげました。こちらではセレモニー、「復興の火」の展示・観覧を行いました。
2020年3月25日(水)
福島県いわき市「アクアマリンパーク」
環境水族館「アクアマリンふくしま」や観光物産センター「いわき・ら・ら・ミュウ」などが集まるいわき市の観光・交流の拠点。「アクアマリンふくしま」は東日本大震災により甚大な被害を受けましたが、2011年7月15日に再オープンを果たし、いわき市の復興のシンボルとなっています。こちらではセレモニーと「復興の火」の展示・観覧を行いました。