Photo by Dean Mouhtaropoulos/Getty Images
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華麗な蹴り技の応酬。緊迫した攻防が連続する

競技紹介アニメーション「One Minute, One Sport」

テコンドーのルールや見どころを1分間の手書きアニメーション動画でご紹介します。テコンドーに詳しい人も、そうでない人も、まずは動画をチェック!

One Minute, One Sport テコンドー
01:19

競技概要

約2000年にわたり、朝鮮半島では様々な武術が研鑽されてきた。そうした中、20世紀初頭、テコンドーは韓国内で実践的に広く普及する武術となり、やがて韓国の国技として国際的に普及が進められた。

テコンドーは、ソウル1988大会とバルセロナ1992大会で公開競技として実施され、シドニー2000大会でオリンピック正式競技として採用されて以降、毎大会実施されている。

現在、テコンドーは200を超える国と地域に推定8000万人とされている。5つの大陸連合(アフリカ、アジア、ヨーロッパ、パンアメリカ、オセアニア)のもと、世界で最も人気のあるスポーツの一つとなっている。

種目

  • 男子58kg級
  • 男子68kg級
  • 男子80kg級
  • 男子80kg超級
  • 女子49kg級
  • 女子57kg級
  • 女子67kg級
  • 女子67kg超級

競技の魅力、見どころを紹介

回し蹴り、横蹴り、多様な蹴り技が見もの

テコンドーの魅力はなんといっても華麗でダイナミックな蹴り技の応酬だ。前蹴り、横蹴り、回し蹴り、後ろ回し蹴りなど、蹴り技の種類は実に多彩。素人目には何が起こったのかわからないようなスピードで、さまざまな角度、方向からの蹴り技が次々と繰り出される。時には飛んだり宙を回ったり、アクロバティックな動きは見る者をとりこにする。かかと落としや後ろ回し蹴りなどの豪快な大技が決まると、会場から大歓声が沸き起こる。ロンドン2012大会からは、技術の有効性や打撃の強さを公正に判定するために、電子センサーが付いたプロテクターやヘッドギア、ソックスなどを使用するPSS(Protector and Scoring System)が導入された。足技に象徴されるテコンドーだが、手技も存在している。顔面へのパンチは禁止されているため、手による攻撃は胴プロテクターへの攻撃のみとなる。

テコンドーは顔や胴に防具をつけており、直接当てて攻める「フルコンタクト」。思い切り力を込めて当たり合うため、迫力があり、観戦者もエキサイトしてくるのである。
ポイントを積み重ねて勝ちが決まることが多いので、どんな技が何ポイントなのか知っておきたい。基本的にプロテクターに攻撃が当たることでポイントとなる。頭部への蹴りは3点、回転が加わると5点。また、胴部への蹴りは2点、回転が加わると4点となる。胴部へのパンチは1点となる。倒れた後、審判により8カウントまでにファイティングポーズをとれないとKOになるがほとんどの試合はポイント差で勝敗が決まる。また、逃げてばかりで消極的な態度など、減点となる反則も存在する。減点になった場合は、相手選手に1点与えられる。10回反則をもらうと試合はその時点で終了となり、仮に相手よりポイントが上回っていたとしても、相手選手の勝利となる。これらの知識も得ておくと、試合をより面白く見ることができる。
さらに新しい技術的取り組みとして、東京2020年大会ではビデオ判定として4Dリプレイシステムによる映像判定が導入される。コートの周りを360度囲うように多くのカメラを設置することで、あらゆる角度から選手の迫力満点のアクロバティックな技を見ることができる。また、最先端の技術により開発された素材を用いた新ユニフォームも披露される予定である。

東京2020大会に向けた展望

テコンドー発祥の地・韓国を脅かす、ヨーロッパや西アジアの強豪国

韓国の国技ということでやはり韓国が伝統的に強い、というのはひと昔前の話である。ロンドン2012大会では、8つの異なる国の選手がそれぞれ金メダルを獲得した。テコンドーはリオデジャネイロ2016大会で最も幅広い国々へメダルを提供したスポーツのひとつで、ヨルダンとコートジボワールに史上初のオリンピック金メダリストが、そしてイランには史上初の女性オリンピックメダリストが誕生した。
一方で、男子では2大会連続で金メダルを獲得した選手はまだおらず、2大会連続メダル獲得というケースも珍しい。それほど、続けて勝つことが難しい競技なのだ。東京2020大会へチャレンジすることになる、リオデジャネイロ2016大会のメダリストが再び表彰台に上がれるか、注目が集まる。

女子は個人では、49kg級でゴ・セイギョク(中国)が北京2008大会とロンドン2012大会で、57kg級でジェード・ジョーンズ(イギリス)がロンドン2012大会、リオデジャネイロ2016大会と2連覇している。ジェード・ジョーンズの3連覇に期待がかかる。
東京2020大会では、男女ともにさまざまな国がメダル争いに絡んでくるだろう。国際色豊かな試合が観戦できそうだ。

<日本>
日本ではテコンドーの歴史は浅い。オリンピックでのメダルは、シドニー2000大会の女子67kg級で岡本依子が獲得した銅メダル1個のみだ。ロンドン2012大会、リオ2016大会に出場し、2015年の世界選手権で優勝を飾った濱田真由や、2018年、アジア競技大会で銅メダルを獲得した山田美諭、鈴木セルヒオ、そしてその存在を脅かす若手選手らにも期待がかかる。

トリビア

(2020年3月24日現在)