自転車競技(マウンテンバイク)

Photo by Julian Finney/Getty Images
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自然の中につくられたワイルドなコースで繰り広げられるダイナミックな走りが魅力

競技紹介アニメーション「One Minute, One Sport」

自転車競技のルールや見どころを1分間の手書きアニメーション動画でご紹介します。自転車競技に詳しい人も、そうでない人も、まずは動画をチェック!

One Minute, One Sport 自転車競技
01:23

競技概要

マウンテンバイクは1970年代のアメリカで生まれたと言われている。自転車やアウトドアが好きな人たちが、自転車を改造して山道を駆けるようになったのが端緒。その後、専用自転車が作られて、レースが行われるようになると、1990年代にはアウトドアスポーツとして世界中の多くの人に認知されるまでになった。マウンテンバイクのクロスカントリーがオリンピック種目に加わったのは、アトランタ1996大会から。自然の中につくられたワイルドなコースで繰り広げられるダイナミックな走りは、自転車競技の魅力を一層深める。選手は悪路にも耐えられる高い走行性能を備えた自転車に乗る。

種目

  • クロスカントリー(男子/女子)
Photo by Julian Finney/Getty Images
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2016 Getty Images

競技の魅力、見どころを紹介

伊豆にちなんだ「天城越え」「浄蓮の滝」などのセクション名、富士山を望めるポイントも

マウンテンバイクのクロスカントリーコースにはさまざまな表情があり、体力と技術を駆使して難所を征服するところが見どころだ。競技時間は約1時間半から1時間45分。1周4km~6kmの未舗装の山道には、急勾配のアップダウンや、1人しか走行できないような非常に狭い「シングルトラック」と呼ばれる部分、ロックセクションと呼ばれる岩場も組み込まれている。また、コースには「フィードゾーン」と呼ばれるエリアが設けられており、自転車機材の交換や、飲食物の補給などができる。

試合は全選手が同時にスタートするが、1周目トップの選手のラップタイムが基準となり、トップとの差が基準タイムの80パーセントに達した選手は脱落していくサバイバルレースでもある。決勝のみの一発勝負のため、波乱が起きることも予想される。

東京2020大会では新設の伊豆マウンテンバイクコースを使う。全長4km、高低差180mのオフロードコースは、従来のオリンピックコースと比べてハードルが一段階上がっている。各セクションに伊豆の名所・名物をモチーフとした「天城越え」「浄蓮の滝」「箸」「わさび」「踊り子歩道」「枯山水」などの名称が付けられており、セクションの特徴と重ねながら実況を聞くのも楽しそうだ。コースの途中には富士山を望むビューポイントがあり、見事な風景に囲まれてのレースとなる。

クロスカントリー用のマウンテンバイクは、未開の道や山岳地帯での高速走行を可能にするために軽量化され、耐衝撃性に優れている。機能性やデザインにも注目したい。

Photo by Bryn Lennon/Getty Images
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2016 Getty Images

東京2020大会に向けた展望

リオデジャネイロ2016大会金メダル、ニノ・シューター、ジェニー・リスベドスが有力

男子は華麗な経歴を誇るニノ・シューター(スイス)に注目だ。22歳で出た北京2008大会で銅メダルを獲り、ロンドン2012大会では銀メダルと順位を上げ、3度目のオリンピックとなったリオデジャネイロ2016大会ではとうとう金メダルを獲得した。2019年世界選手権では通算8度目となる優勝を果たしており、どんなコースにも対応できる実力を持っている。2019年に東京2020大会コースで行われたテストイベントでも優勝しており、盤石の強さを誇る。東京2020大会でもちろんオリンピック連覇を目指している。このほか、新鋭のマチュー・ファンデルプール(ベルギー)、テストイベントで2位のコレトツキー・ヴィクトール(フランス)、3位のルカ・ブライドット(イタリア)らも表彰台を狙う。

女子はリオデジャネイロ2016大会金メダルのジェニー・リスベドス(スウェーデン)や、2018年世界選手権優勝者で2019年ワールドカップ総合チャンピオンのケイト・コートニー(アメリカ)が頂点に近い存在だ。伊豆のコースで行われたテストイベントで優勝したヨランダ・ネフ(スイス)や、2位になったシナ・フレイ(スイス)、3位に入ったアン・テルプストラ(オランダ)、そして2019年世界女王のポリーヌ・フェランプレヴォ(フランス)も含め、激しい争いになっていくだろう。

<日本>

日本は開催国枠1を男女とも確保している。男子にはオリンピック3大会連続出場中のレジェンド選手、山本幸平がいる。北京2008大会で46位、ロンドン2012大会で27位、リオデジャネイロ2016大会で21位と、少しずつ順位を上げている。2019年のテストイベントでは35位だったが、オリンピック本番は酷暑の中でのレースとなるため、若干のアドバンテージがありそう。東京2020大会に出場することになれば、入賞が目標になるだろう。前田公平、平林安里、平野星矢らと代表枠を争う。

ロンドン2012大会以来、2大会ぶりに出場枠を手に入れている女子は、2年連続全日本チャンピオンの今井美穂やUー23チャンピオンの松本璃奈ら、川口うららが代表入りを競う。

トリビア

(2020年3月24日現在)