自転車競技(BMXレーシング)

Photo by Ryan Pierse/Getty Images
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エキサイティングなフィニッシュの瞬間を楽しみたい

競技紹介アニメーション「One Minute, One Sport」

自転車競技のルールや見どころを1分間の手書きアニメーション動画でご紹介します。自転車競技に詳しい人も、そうでない人も、まずは動画をチェック!

競技概要

BMXとはバイシクル・モトクロスのことで、オートバイのモトクロスの影響を受けて1960年後半から誕生。世界的に知られるようになったのは1982年の映画「E.T.」の有名なチェイスシーンで、主人公の少年たちがBMXに乗っていたことがきっかけだった。その後は世界選手権が開催されるにつれて拡大および発展を続け、1990年代初頭に国際自転車連合(UCI)に統合された。オリンピックの正式種目になったのは、北京2008大会から。車輪は20インチと規定されていてオリンピック種目になってからはフレームがカーボン製になるなど、軽量化が一気に進んだ。

種目

  • レース(男子/女子)
Photo by Ryan Pierse/Getty Images
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2016 Getty Images

競技の魅力、見どころを紹介

スタートから先行することが有利とされているが、ジャンプやコーナーでのテクニックも勝敗の鍵を握る。それぞれ反応と瞬発力が求められる

BMXレーシングは8mの高さにある「スタートヒル」と呼ばれるゲートから、最大8人が斜度約35度の坂を一斉に駆け下りるスリリングな競技だ。最高時速約60kmに達した後、大きく起伏のあるコースで、高々とジャンプを繰り返し、いくつかの傾斜のついたコーナー(バーム)を抜けてフィニッシュを目指す。コースの距離は約400m。高いジャンプからの落下や接触、転倒などの危険がつきまとうため、フルフェイスヘルメットやゴーグル、手袋、長袖のスーツ、破れにくいパンツなど自転車競技の5種目の中で最も多くの装備が必要だが、それだけにレースは迫力満点だ。

特徴は対戦相手の体に接触するコンタクトスポーツであることだ。その競技特性から、レース中にはライダー同士によるプッシュや突き出しが見られるが、意図的ではない。

試合はヒートごとに最大8人のライダーが競い、順位はタイムとポイントの両方で決まる。東京2020大会では、リオデジャネイロ2016大会で行われた個別のタイムトライアルなくなり、男女各24選手が準々決勝からスタートする。1ヒート6人のライダーが4ヒート、3ラウンド行って順位を決め、上位16人のライダーが準決勝に進む。決勝は8人で行われる。

見どころはターン。スピードをキープしながらポジションを取ろうとするので、接触や転倒もある。途中でクラッシュした場合でも、フィニッシュラインを超えれば、ポイントを獲得することができる。また、ジャンプは高さではなく、どれだけ早くこなせるかが重要になる。最適なタイミングでジャンプをするテクニックを持つのは誰か。最後に誰が勝つのか。エキサイティングなフィニッシュの瞬間を楽しみたい。

2020に向けた展望

オランダ、フランス、米国、オーストラリアがメダル有力候補

ロードやトラックは伝統的にヨーロッパ勢が強いが、BMXでは米国やオーストラリア、コロンビアなどヨーロッパ以外の国からメダリストが出ている。東京2020大会の出場選手は男女それぞれ24人。オランダ、フランス、米国、オーストラリアがメダル有力候補だ。

男子はリオデジャネイロ2016大会で金メダルに輝いたコナー・フィールズ(米国)が連覇を狙う。東京2020大会を24歳で迎える世界ランキング1位(2019年11月)のニーク・キマン(オランダ)、実力派のジョリス・ドーデ(フランス)、トゥヴァン・ファン・ヘント(オランダ)、カルロス・ラミレス(コロンビア)など、オリンピックの栄光を手に入れたいライダーは多い。

女子はマリアナ・パホン(コロンビア)がロンドン2012大会、リオデジャネイロ2016大会に続く3大会連続金メダルを目指すほか、ランキング上位の常連であるアリス・ウィロビー(米国)、2018年世界選手権優勝のローラ・スマルダース(オランダ)、オーストラリア生まれで日本人の母を持つ榊原爽(オーストラリア)が上位を狙う。榊原は2019年に本番会場で行われた東京2020大会テストイベントで優勝。兄の魁も東京2020大会を目指している。

<日本>

BMXレーシングが正式種目に採用されてから、日本勢はロンドン2012大会こそ参加資格を得ることができなかったが、北京2008大会には阪本章史が、そしてリオデジャネイロ2016大会には長迫吉拓が出場した。

東京2020大会は男女とも開催国枠での出場になる。男子は2018年にインドネシア・ジャカルタで開催されたアジア大会で、日本人初の金メダルを獲得した長迫に注目が集まる。

女子の日本勢は東京2020大会がオリンピック初出場となる。ワールドカップ決勝進出経験のある畠山紗英と、2018年ブエノスアイレスユースオリンピックのBMXフリースタイル・パークで銅メダルを獲得し、BMXレーシングとの二刀流でがんばる丹野夏波による代表争いは熾烈。二人とも二十歳前後と若く、今後の成長も見込まれており、本番では決勝進出を狙いたい。

トリビア

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