3x3 バスケットボール

Photo by Marcelo Endelli/Getty Images
Photo by Marcelo Endelli/Getty Images

極上のエンターテインメント性、スピーディーな展開には観る者すべてが心奪われる

競技紹介アニメーション「One Minute, One Sport」

バスケットボールのルールや見どころを1分間の手書きアニメーション動画でご紹介します。バスケットボールに詳しい人も、そうでない人も、まずは動画をチェック!

競技概要

5人制バスケットボールの約半分のコートを使い、3人対3人でひとつのゴールに向かってボールをリングに入れることを競う「3x3 バスケットボール」。若者の間でストリート・バスケットボールとして行われている新世代スポーツとして注目され、2007年に国際バスケットボール連盟(FIBA)が世界統一のルールを制定して競技種目化された。当時は「スリー・バイ・スリー」という名称だったが、東京2020大会で正式種目になったこともあり、日本バスケットボール協会(JBA)が国内では、「スリー・エックス・スリー」と呼称することを決めた。

2012年からは国別世界選手権(現在はFIBA 3x3ワールドカップ)やクラブチーム世界選手権FIBA 3x3ワールドツアーが開催されるようになり、2017年に東京2020大会での正式種目として実施が決定。現在では世界大会にも182の国と地域が出場し、競技人口は43万人を超えている。

チームは4人で構成され、同時にプレーできるのは3人まで。コイントスで最初の攻撃と守備を決めて試合を始める。5人制の3ポイントラインであるアークの外側からのショットは2点で、内側からのショットとフリースローは共に1点。試合時間は10分間1ピリオドだが、片方のチームが21点を取った時点で時間内でも終了する。10分が終了して同点の場合はオーバータイムを行い、2点先取した方が勝利するノックアウト方式となっている。

種目

  • 3x3 バスケットボール(男子/女子)

競技の魅力、見どころを紹介

迫力満点のプレーに意表を突くノールックパスも。攻守のせめぎ合いは必見!

コートは横15メートル、縦11メートルと狭いため観客との距離も近く、大きな選手たちのスピードあふれるプレーを間近で見られる面白さがある。また2019ワールドツアー宇都宮ファイナルが市内の二荒山神社で行われたように、都市部の象徴的な場所で大会が開催されることも多い。通常の大会でもエンターテインメント性は高く、DJやMCをうまく使って大会を盛り上げているのも特徴だ。

この競技の魅力は、5人制以上にスピーディーな展開であること。反則やゴール後にもすぐに試合が再開され、攻撃側はボールを持ってから12秒以内にシュートを打たなければいけない。観ている側も緊張感に包まれ、試合時間の10分間があっという間に過ぎ去るような感覚さえある。

コート上でプレーする選手は3人であるために5人制のような役割分担もなく、個々のシュート力や身体能力の高さが求められる。基本的には1対1の形になることが多く、ディフェンス側は素早く相手に寄ってシュートを打たせないようにし、オフェンスの選手はそれを抜いてシュートチャンスを作るための俊敏性やスピードが必要。そのせめぎ合いの面白さに加え、熟練したチームになるとノールックパスや、意表を突いたプレーが多発するなど、ボールの動きもめまぐるしい。

また、監督やコーチがコートサイドにはおらず、選手たちが自主的に作戦を考え、持っているスキルで状況を打破しなくてはいけない。試合中はそれぞれの選手の観察能力や調整能力が必要なうえ、ほぼ10分間のスプリントと言える試合展開で疲労度も高いため、選手交代が頻繁に行われる。

基本的には同程度の能力を持つ選手がそろうが、最近では4人のうち小柄な選手が1人いるチーム構成が多い。小柄でも縦の動きが速く、シュートの正確さで対抗できる部分があるため、体格で劣るアジア人選手にもチャンスがあるのが特徴だ。

2020に向けた展望

初代金メダルの行方は!? 男子はセルビアがリード、女子は混戦

男子は、2012年から行われているワールドカップ6大会で4回優勝し、2位1回というセルビアが強さを誇っている。他の国は5人制と並行してプレーする選手が多い中、セルビアは早くから3x3に特化して強化を行い、プロチームを作って世界の大会を転戦し、ランキングを上げている。

その中でも2019年のワールドツアー宇都宮ファイナルで優勝した「Novi Sad」のドゥサン・ブルトは、身長こそ191センチだが「世界一の選手」とも称される。ノールックパスの正確さに定評があり、終了のブザーが鳴った瞬間に勝ち越しのシュートを決める「ブザービート」を何度も決めているスーパースターだ。

女子は混戦と言える状態で、裏を返せば出場チームすべてにメダル獲得の可能性がある。東京の気候にどう順応して戦うか。各国とも準備に余念がない。

<日本>

女子は2019年のU23ワールドカップで、日本バスケットボール界では史上初となる世界一に輝いた。各国にレベル差もあまりないこともあり、出場権を獲得できれば上位を狙える状況だ。

一方の男子は開催国枠での出場権をすでに獲得。ホームの大歓声を受けて、どのような結果を残せるか。日本チームの活躍に期待したい。

トリビア

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