東京2020パラリンピック競技大会の聖火は、コンセプト「Share Your Light (英語)/ あなたは、きっと、誰かの光だ。(日本語)」のもと、パラリンピックを応援する全ての人の熱意を集めて、2021年8月に東京で生み出されます。
東京2020パラリンピック聖火リレートーチは、パラリンピックに参加し、支え、そして応援する全ての人の気持ちを束ねる象徴となります。
伝統と現代技術の融合
日本のかたち、桜紋。
東京2020パラリンピック聖火リレートーチは、その伝統的な形を、新幹線等の製造にも使われている製造技術(アルミ押出成形)を用いて形作っています。
継ぎ目のない、ひとつなぎのトーチ。
日本の伝統と高い技術力がひとつになることで生み出された、東京2020パラリンピック聖火リレーを象徴するかたちです。
トーチ映像
東京2020パラリンピック聖火リレートーチおよびトーチの製造過程を映像でご紹介します。
復興への想いと持続可能性への配慮
東京2020パラリンピック聖火リレートーチの素材の一部は、東日本大震災の復興仮設住宅のアルミ建築廃材が再利用されています(※)。
人々の生活を見守ってきた仮設住宅が、人と人の新たな出会いが生まれるパラリンピック聖火リレーのトーチに姿を変え、一歩ずつ復興に向けて進む被災地の姿を世界に伝えます。
※東京2020パラリンピック聖火リレートーチに用いられている再利用アルミの含有率は約30%です。
美しく、燃え続ける炎
東京2020パラリンピック聖火リレートーチは、炎もデザインされています。
1枚1枚の桜の花びらから生み出された炎は、トーチの中央でひとつとなることで、より大きな輝きを生み出します。
聖火を点す燃焼部には、聖火を保ち続けるために、火力の強い青い炎と、火の無い燃焼(触媒燃焼)の2つの燃焼によって炎を維持する仕組みを採用するなど、いくつもの技術的な工夫が重ねられています。
8月の空と暮れなずむ街の光の中で、美しく、力強い炎を灯し続けます。
すべての人のための聖火リレートーチ
東京2020パラリンピック聖火リレートーチは、重さや握りの形状にも配慮しています。年齢や性別を問わず、誰にとっても扱いやすいトーチです。
トーチの仕様
全長 | 710mm |
---|---|
本体重量 | 1.2kg(本体約1kg+燃料部200g) |
色 | 桜ピンク |
主な素材 | アルミニウム(仮設住宅由来の再生アルミニウム約30%を含む) |
トーチ制作者
企画・デザイン | 吉岡徳仁デザイン事務所 |
---|---|
トーチ筐体 | 株式会社UACJ押出加工 |
素材 | 株式会社LIXIL |
燃焼機構 | 新富士バーナー株式会社 |
燃料供給・燃料ボンベ | ENEOSグローブ株式会社 |
トーチ選定審査員
東京2020パラリンピック聖火リレートーチは、デザインから製造まで共同企業体を形成する仕組みで公募を実施し、各界の有識者の皆様の協力を得て、優れたデザイン性、聖火を点す燃焼機構の性能、持続可能性への配慮などさまざまな観点で2回の審査会を実施し、選出されました。