奥山一輝選手「重量のすごさを感じてもらえたら」 Let's 55 Virtual Experience パワーリフティング編

Kazuki_Okuyama

「オリンピアンやパラリンピアンが繰り出すプレーの数々は、選手たちからどのように見えているのか」。競技を観戦しながら、そう感じた経験を持つ方も多いのではないでしょうか。「Let's 55 Virtual Experience」は、東京2020大会で実施される競技をリアルに体感できるプロジェクトです。今回ご紹介するのはパワーリフティング。男子65kg級で東京2020パラリンピック出場を目指し、10月の大会では自らが持つ日本記録を更新する151kgをマークした奥山一輝選手から見える景色とは!? 皆さんもぜひ一緒にバーチャル体験をしてみましょう。また奥山選手には、競技の魅力や見どころ、東京2020パラリンピックへの思いなども語っていただきました。

ふと気づいたときに強くなっていると実感できる

パワーリフティングは他のパラ競技と違って、障がいの内容や程度によりクラス分けはなく、試合は体重別で行われます。僕のような先天性の病気で障がいがある方など、さまざまな選手が同じ体重同士で戦うんですね。もちろん外国の選手もいるので、国や人種によってフォームが違ったりして、それだけでけっこう結果が変わってきます。この競技は成功か否かの判断がすごく難しい部分があって、選手からしても「今のはなぜ失敗だったのか」と分からないときがあります。そういう複雑さもありますが、まずは選手ごとに特徴があるので、どういう違いがあるのかを見つけてもらったり、あとは単純に重量のすごさなどを感じてもらえたら楽しんでいただけるんじゃないかと思います。

僕自身が日頃、競技をしていて感じる魅力は、ふと気づいたときに強くなっていると実感できることですね。先日、自分のマックスを測ったんですよ。そうしたら145kgを挙げることができました(編注:奥山選手は2月の大会で日本新記録となる141kgをマーク。さらに10月の大会では151kgと日本記録を更新)。記録で測れない他の競技は強くなっていることを実感しづらい部分はありますが、この競技はすごく分かりやすいんです。

東京2020パラリンピックについては、現在も新型コロナウイルス感染症拡大によって感染者も増えてきていますが、大会に向けて日々努力していきたい気持ちで頑張っています。会場に行ったら味わえることもありますし、テレビで見たら違う見方もあると思います。皆さんにもパワーリフティングを覚えていただいて、テレビで放送されていたら、「ちょっと見てみようかな」と思ってもらえたらうれしいですね。