バレーボール

Photo by Buda Mendes/Getty Images
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粘りのレシーブ、強烈なアタック。目の前に立ちはだかる高い壁を打ち破れ!

競技紹介アニメーション「One Minute, One Sport」

バレーボールのルールや見どころを1分間の手書きアニメーション動画でご紹介します。バレーボールに詳しい人も、そうでない人も、まずは動画をチェック!

One Minute, One Sport バレーボール
01:28

競技概要

バレーボールは18メートル×9メートルのコートをネットで二分し、2チームがネット越しにボールを打ち合うゲーム。

相手のコート内にボールを打ち込むサーブから試合が始まり、レシーブ、トス、スパイクなど3回以内のタッチで相手コートに返球する。

ボールをつないで互いに攻撃し合う状態が続くことをラリーと言い、どちらかのチームがボールをコート内に落としたり、大きくはじくなど、ボールがつながらなかった場合や、また反則をした場合は、反則やミスをしなかった側にポイントが入る。

この競技の発祥は1895年で、アメリカのウイリアム・G・モーガン氏が、女性や子供、高齢者が気軽に楽しめる室内スポーツとして考案。世界に普及した後1947年に国際バレーボール連盟(FIVB)が設立されて、国際ルールも定められた。その後は1949年から男子の、1952年からは女子の世界選手権が開催されている。

 コートを二分するネットは幅1メートルで長さ10メートルのものが使用され、高さは男子が2メートル43センチ、女子は2メートル24センチと定められている。オリンピックでは1チームは12人まで登録でき、コートで同時にプレーする人数は両チームとも6人。オリンピックの正式競技に採用されたのは東京1964大会からで、合計12カ国が出場。6チームずつ2組に分かれて総当たりの予選リーグを行い、各組4位までが準々決勝からの決勝トーナメントに進む。

種目

  • バレーボール(男子/女子)
Photo by Phil Walter/Getty Images
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2016 Getty Images

競技の魅力、見どころを紹介

速さと高さ、パワーみなぎる男子のプレー 粘り強い女子のプレーに刮目せよ

国内の主な大会や国際大会で行われているのは、ラリーで勝った側が1点とサーブ権を獲得するラリーポイント制の5セットマッチ。相手に2点差以上を付けて先に25点を取った方がそのセットを制し、3セットを先取すれば勝利が決まる。ただ2-2になって入る第5セットのみ15点先取。各セットともに24-24あるいは14-14の場合はデュースとなり、その先どちらかが2点差を付けるまで試合は続く。

選手のポジションは前衛と後衛に分かれ、後衛の選手はブロックへの参加や、ネット際でネット上端より高い位置からのアタックヒット(返球)は禁止されている。またポジションがサーブ権を取るたびに、時計周りにローテーションして移動することが戦術上の大きなファクターとなる。

男子は、高さを生かしたスパイクやブロックなどのパワフルなせめぎ合いや、強烈なサーブが見どころのひとつ。最近では守備の技術が上がってきて、ラリーが長く続く傾向にある。攻撃のスピードも以前より速くなっており、トスを上げるセッターにボールが返ってからの攻撃のタイミングを、前衛・後衛の選手でそろえることで、相手のブロックの分断を目指す状況が多くなっているのも特徴だ。

男子に比べて女子は、ラリーが長く続き、手に汗握る攻防を見ることができる。ネット際でのプレーの駆け引きも多彩で、各選手の技術の高さやチームカラー、戦術に注目できる面白さもある。最後まで諦めずにボールを追いかけ続ける粘り強いプレーは、大きな感動を呼び起こす。最近ではそうした長いラリーも健在ながら、女子も男子のようにパワフルで、豪快なバレーボールが見られるようになってきた。

男女ともパワフルながらラリーが長く続くのは、各選手の能力やチーム戦術などがより高度になっているという証でもある。東京2020大会では、さらに進化するバレーボールを楽しめそうだ。

Photo by Patrick Smith/Getty Images
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2016 Getty Images

東京2020大会に向けた展望

男子はブラジル、女子は中国が一歩抜け出す 日本は若手が台頭

ともに2019年のワールドカップを全勝で制し、世界ランキングも1位になっている男子のブラジルと、女子の中国が一歩抜け出している状況だ。

男子のブラジルは、地元開催となったリオデジャネイロ2016大会でも金メダルを獲得。当初、下馬評は低かったものの、閉会式当日にあった決勝でイタリアをストレートで破り、国民を熱狂させた。

ワールドカップ2019ではオポジット、アラン・ソウザが高さとパワーで活躍してMVPに輝いた。さらに、オリンピックに2大会出場しているミドルブロッカーの、ルーカス・サートカンプも個人賞に選ばれているように、個々の能力や経験値も申し分ないチームになっている。

また、世界ランキングで上位につけるポーランドのアウトサイドヒッター、ウィルフレド・レオンも注目の選手。ワールドカップ2019ではベストアウトサイドスパイカーに選出された。キューバから帰化し、過去にはキューバ代表として2010年の世界選手権で銀メダル獲得に貢献している。

一方、女子の中国はワールドカップ2019で優勝し、MVPに選ばれたシュ・テイをはじめ個人賞に4人が選出される強さを見せている。

世界ランキングの上位にはアメリカ、セルビア、ブラジル、ロシアなどが名を連ねる。その中でもセルビアは、2位になったリオデジャネイロ2016大会からさらに力を付けている。2018年の世界選手権では、MVPに輝いたティヤナ・ボシュコビッチの活躍でタイトルを獲得した。

また若い選手が台頭してきているイタリアは、伸びてきそうな気配がある。パオラ・エゴヌは、スパイクの最高到達点が男子並みで、19歳で出場した2018年の世界選手権では全選手中最多の324得点を挙げる活躍をした注目の選手だ。

<日本>

開催国枠での出場となる日本は、男子がワールドカップ2019で、1991年以来の4位という成績を残し勢いづいている。若手の台頭も目覚ましく、中でも大会時19歳だった西田有志はオポジットで個人賞に選ばれる活躍を見せた。

またベストアウトサイドスパイカーに選出された石川祐希も20代半ばに差しかかり、エースとしてチームをけん引。オリンピックの延期により大学生を初めとする若手が育つチャンスも生まれ、年齢的にもバランスの取れたチームになりそうだ。

女子はワールドカップ2019で6勝5敗と5位だったが、ロンドン2012大会では3位、リオデジャネイロ2016大会は5位と結果を出しており、地力は備わっている。

バレーボールが正式種目に採用された東京1964大会では、女子が金メダル、男子は銅メダルを獲得しているだけに、メモリアル大会での活躍に期待だ。

トリビア

(2020年3月24日現在)