競技

RIO DE JANEIRO, BRAZIL - AUGUST 07:  The peloton rides during the Women's Road Race on Day 2 of the Rio 2016 Olympic Games at Fort Copacabana on August 7, 2016 in Rio de Janeiro, Brazil.  (Photo by Bryn Lennon/Getty Images)
RIO DE JANEIRO, BRAZIL - AUGUST 07: The peloton rides during the Women's Road Race on Day 2 of the Rio 2016 Olympic Games at Fort Copacabana on August 7, 2016 in Rio de Janeiro, Brazil. (Photo by Bryn Lennon/Getty Images)

オリンピック第1回大会のアテネ1896大会から正式競技として採用

競技紹介アニメーション「One Minute, One Sport」

自転車競技のルールや見どころを1分間の手書きアニメーション動画でご紹介します。自転車競技に詳しい人も、そうでない人も、まずは動画をチェック!

One Minute, One Sport 自転車競技
01:23

競技概要

自転車は18世紀末にヨーロッパで発明されたといわれている。ほどなく貴族階級の間でスポーツとして楽しまれるようになった。その後ヨーロッパからアメリカにわたり、アメリカでも普及。オリンピック第1回大会のアテネ1896大会から正式競技として採用され、以来途切れることなく行われている数少ない競技の一つだ。ただしロードレースは2回大会から4回大会まで開催されなかったが、以後は続けて開催されている。ロサンゼルス1984大会で、自転車競技初の女子種目が採用されたのもロードである。オリンピックの自転車競技はアマチュアのみに門戸が開かれていたが、アトランタ1996大会からプロ選手の参加が可能になり、オリンピックでの注目度がアップした。

種目

  • 男子個人ロードレース/女子個人ロードレース
  • 男子個人タイムトライアル/女子個人タイムトライアル
RIO DE JANEIRO, BRAZIL - AUGUST 07:  Anna van der Breggen of the Netherlands sprints to win the Women's Road Race on Day 2 of the Rio 2016 Olympic Games at Fort Copacabana on August 7, 2016 in Rio de Janeiro, Brazil.  (Photo by Patrick Smith/Getty Images)
RIO DE JANEIRO, BRAZIL - AUGUST 07: Anna van der Breggen of the Netherlands sprints to win the Women's Road Race on Day 2 of the Rio 2016 Olympic Games at Fort Copacabana on August 7, 2016 in Rio de Janeiro, Brazil. (Photo by Patrick Smith/Getty Images)
2016 Getty Images

競技の魅力、見どころを紹介

ツール・ド・フランスのクイーンステージである山岳コースを切り出したようなワンデイレース

ロードは主に舗装された一般公道を使うレース。オリンピックのロードレースは、周回コースで行うことが多かったが、東京2020大会は本格的なラインレース(スタートとゴールが異なる)となる。1都3県にまたがるコースを男子は総距離約244キロ、(女子は147km)(いずれもスタート後の10㎞のパレード走行を含む距離)を走る長丁場。レースは、それぞれ選手が一斉にスタートして着順を競う。

選手は東京都の武蔵野の森公園をスタートし、神奈川県、山梨県を通過して静岡県の富士スピードウェイまでを横断する。前述の総距離を男女いずれも獲得標高が男子で4865m、女子2692mになる。

1日で決着がつくワンデイレースながら、ツール・ド・フランスのクイーンステージと呼ばれる最難関ステージとなる山岳コースを切り出したようなコースになっており、非常にタフなレースになることが予想される。

想定されるレース時間は男子の場合、6時間を超えており、猛暑の中で壮絶なサバイバル戦になることは必至だ。コースからは多くの場所で富士山を仰ぐ景色が見られるが、選手たちにはその余裕はないだろう。完走者が3割いけばいいという見立てもあるほど過酷なレースが予想されており、沿道からのファンの声援が重要なサポートになりそうだ。

個人タイムトライアルは、1名ずつ90秒の時間間隔を空けてスタートし定められた距離のコースを走り切った時間を争うレース。東京2020大会では男子は22.1キロのコースを2周、女子も男子と同じコースを1周走る。国別の出場枠については、タイムトライアルのみの出場枠は設けられておらず、ロードレースの出場枠を持ち、世界ランキング上位のチームに最大2枠で与えられる。

RIO DE JANEIRO, BRAZIL - AUGUST 06: Sergio Luis Henao Montoya of Colombia competes during the Men's Road Race on Day 1 of the Rio 2016 Olympic Games at the Fort Copacabana on August 6, 2016 in Rio de Janeiro, Brazil.  (Photo by Bryn Lennon/Getty Images)
RIO DE JANEIRO, BRAZIL - AUGUST 06: Sergio Luis Henao Montoya of Colombia competes during the Men's Road Race on Day 1 of the Rio 2016 Olympic Games at the Fort Copacabana on August 6, 2016 in Rio de Janeiro, Brazil. (Photo by Bryn Lennon/Getty Images)
2016 Getty Images

東京2020大会に向けた展望

ロードレースは同じ国の選手がチームとして走り、個人のメダルを狙う

ロードレースの出場選手数は男子が約130人、女子が67人。国別の世界ランクに応じて与えられる出場枠で男子の最大である5枠を確保したのは、ベルギー、イタリア、コロンビア、スペイン、フランス、オランダの6カ国で、女子最大の4枠を確保したのは、オーストラリア、ドイツ、オランダ、アメリカ、イタリアの5カ国。このようなタフなコースであっても男子レースの平均時速は40㎞/hを超える。コースだけではなく、すべての選手にとって空気抵抗も共通の敵となり、スピードと耐久力だけでなく、チームとしての戦略も勝敗の鍵を握る。チームは自チームから優勝者を出すために、チームメイトを守りつつ、ライバルたちに攻撃を仕掛ける。各チームの駆け引きが絡み合い、フィニッシュを目指す

勾配が厳しく、距離の長い登坂があり、獲得標高も多いが、峠からフィニッシュまでの距離が長いこともあり、登坂でつけた差を守るための独走力も要求される。そのことを考えると、登りが得意な山岳クライマーよりも、登りの能力も高くタフなオールラウンダーに有利と言える。ただコースが特殊なだけに様々な展開が予想され混戦となり優勝予想は難しい。優勝候補はツール・ド・フランスで山岳賞獲得経験もあり、ワンデイレースも得意としているフランスのジュリアン・アラフィリップ。2018年に世界チャンピオンになっているスペインのアレハンドロ・バルベルデが挙げられる。女子は2大会連続で金メダル、世界選手権でも3連覇中のオランダチームを軸に金メダル争いが繰り広げられる。

<日本>

日本は、ホスト国枠として男女とも2枠を確保している。2020年5月31日までの独自ランキングの上位2人が日本代表となる。2019年度のレースを終えて上位2名はいずれもベテランの増田成幸と新城幸也。初の代表を狙う増田は国内が拠点ではあるが、登坂力がありコースに適している。ロンドン2012大会、リオデジャネイロ2016大会に続いて3度目の代表を狙う新城は世界のトップカテゴリーで活動していて経験も豊富。ただ、まだ多くのポイントを獲得できるチャンスが多く残っており、誰にでもチャンスがあると言って過言ではない。北京2008大会、ロンドン2012大会代表の別府史之も2大会ぶりの代表入りを目指している。

女子は2019年全日本選手権で1位となった與那嶺恵理と2位の金子広美の代表入りが有力。リオデジャネイロ2016大会に続く代表を狙う與那嶺は海外トップカテゴリーで活動し、勝負に絡む走りが期待される。

個人タイムトライアルは、一定距離を走ったタイムを競うレース

個人タイムトライアルの出場選手数は、男子が約40人、女子が25人。個人タイムトライアルは1人ずつ走りタイムを争う種目。全員が一斉スタートするロードレースとは異なり個人の力が試される。東京2020大会は22.1kmの周回コースを男子2周、女子1周。コースはアップダウンとタイトなコーナーがあるテクニカルでタイムトライアルのコースとしては難易度が高い。

男子での注目は、2017年世界チャンピオンのオランダのトム・デュムランと世界選手権2連覇中のオーストラリアのローハン・デニスの2人の世界王者。そして昨年19歳ながらプロロードレース界にデビューし旋風を巻き起こしたレムコ・イヴェネプールにも注目したい。19歳ながらすでに同種目でベルギーチャンピオンタイトルを獲得し、世界選手権、ヨーロッパ選手権でも2位となっている。

〈日本〉

タイムトライアルでは、女子のみに枠が与えられている。前出の与那嶺のほか、もう一枠が与えられたとの情報がある。

トリビア

(2020年3月24日現在)

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