スケートボード競技のコースデザイン発表 東京2020大会で初開催

発表された東京2020大会のコースデザイン(左:パーク、右:ストリート)
発表された東京2020大会のコースデザイン(左:パーク、右:ストリート)

これまでの大会をはるかにしのぐ綿密な設計

公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(東京2020組織委員会)は2021年4月2日(金)、東京2020大会でオリンピック史上初めて開催されるスケートボード競技のコースデザインを発表しました。

スケートボード競技は、トリック(ジャンプ、空中動作、回転などの技)を行い、その技の難易度や高さ、スピードなどを評価する採点競技で、街の中を滑るようなコースで技を競う「ストリート」と、様々な曲面を組み合わせた形のコースで技を競う「パーク」の2種目があります。

東京2020大会におけるコースは、様々な世界大会でのデザインや経験が詰まった集大成とも言えます。面積は通常大会の約1.5~2倍程もありながら、各選手の持ち時間の中で最大限に活用できるようなデザインとなっています。「ストリート」、「パーク」両コースともどのスタンス(レギュラー・グーフィー)やどの性別の選手にも滑りやすいように、公平性を考慮したコースになっています。

東京2020大会のコースを手がけたのは、デザイナーのジョー・シアグリア氏とデザイン並びに施工等のスーパーバイザー、ビル・ミナデオ氏。ジョー氏はこのコースについて、「東京2020大会のスケートボード競技のストリートとパークのコースのデザインは、これまでのプロスケートボード大会のコースをはるかにしのぐものになりそうです。それぞれの特徴にあわせたコンクリートのコースは、選手が自らの技の創造性、フロー、スピード、振幅(大きさ)、テクニカル、バラエティ(多種性)を最大限に発揮できるように、綿密に設計されています。また、スケートボードコースのレイアウトは、オリンピックの競技フォーマットを参考にしており、世界中のスケートボード選手が自己ベストを達成するため、そしてスケートボード競技の未来への発展に貢献するために必要なコースを提供することを目標としています」と語っています。

本コースは、5月13日(木)、14日(金)に実施予定のテストイベント(READY STEADY TOKYO-スケートボード)で、お披露目(メディア公開のみ)となります(一般公開は、本大会競技時)。スケートボード競技は、ストリート(男子/女子)が2021年7月25日(日)~26日(月)、パーク(男子/女子)が8月4日(水)~5日(木)に有明アーバンスポーツパークで行われます。

コースデザイン

パーク

パークコース
パークコース
©California Skateparks

ストリート

ストリートコース
ストリートコース
©California Skateparks

※コースについては大会運営上の事由等により変更される場合があります。

コースデザインの感想

西川隆氏(東京2020大会スケートボード日本代表監督)

・パークコースについて

既存の国際大会より一回り大きく複雑なコースになっています。ディープゾーンの高さ2m95cmでのエアーはコンテストでの見どころの一つ。また、コースセンターに配置された複合セクション(ラウンドとボルケーノ)がより難易度を上げ、使い方によって難易度、高さ、スピード、スタイルというスケートボードの採点に大きく影響することは間違いないです。特に大きなボールケーノをどう使うか? ヒップとして使うか、それとも飛び越えるのか? どう使うか、滑る選手も、見る方もワクワクさせそうなセクションです。フラットバンクにラウンドレールが付いたセクション、アール部分の上に付いたスクエアーレールでの個性あるトリックを見せることが可能になります。多彩なヒップセクション(バンクが斜め重なっているところ)など特にコースが広いため、スピードに乗って複合的なセクションを難易度を上げて滑り切るかが、ポイントになると思います。

・ストリートコースについて

今まで国内外のコンテストに比べ広く、高さのあるレール、長さのあるレール、長さ、高さが違うレッジが、左右対称に配置されたセクションをどのように上手く使うかがポイントです。セクション侵入時のフラットスペースも十分あり、とても滑りやすい感じにデザインされているコースだと思います。コンテスト前半のランでは、セクション全体をいかにスピードに乗って滑り、多くのトリックを入れ込むことがポイント。センターのメインセクションには高さあるスクエアーレールやラウンドレール、飛び出しバンクからのレールなどもあり、コンテスト後半のベストトリックでは、いかにここで難易度の高いトリックをメイクするかが重要なポイントになると思われます。

レティシア・ブフォーニ選手(ブラジル・ストリート)

ストリートコースのデザインは非常に優れており、またスケートボードがオリンピックにおいて、世界レベルの競技として認識されるのは素晴らしいことです。 大会への準備が順調に進んでいることを喜ばしく感じています。

エックスゲームズで5度の金メダルを獲得したレティシア・ブフォーニ選手
エックスゲームズで5度の金メダルを獲得したレティシア・ブフォーニ選手
©Kenji Haruta

ベン・ハッチェル選手(アメリカ・パーク)

このパークコースデザインは、どちらかのスタンスに不利にならないような独自のアプローチ。 パークコース内には多様な機能が詰め込まれていて、一つの障害物に対して異なる創造性と様々な使用法を駆使することができます。コースの構造もスムーズで、観客の皆様に楽しんでいただけると信じています。

スケートボードのアンバサダーの一人として世界的に活躍しているベン・ハッチェル選手
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©Lee Leal
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