東京2020公式アートポスターインタビュー 金澤翔子さん 東京から世界へ、元気に「翔」び立って

アートポスターは、近年のオリンピック・パラリンピックにおいて欠かすことのできない存在になっています。東京2020大会でも、国際的に活躍するアーティストやデザイナーに文化的・芸術的レガシーとなる独創的なポスターを制作していただきました。ダウン症の書家、金澤翔子さんは、「翔」という一字をダイナミックにしたため、背景には伝統工芸である日本金箔を配しました。金澤さんの作品に込めた思い、伝えたいメッセージとは。

作品のコンセプト

「翔」という字を選ばれましたが、作品について教えてください。

私の名前、翔子の「翔」と同じ字だからです。東京から世界へ、元気に「翔」び立ってほしいと思いを込めました。大好きなテニスの錦織圭選手をはじめ、大会に出場する全てのみなさんに勝ってほしいです。

背景は金箔を用いて、金色にされました。

ポスターは、オリンピックの金メダルの色から、金色にしました。金色は私も好きで、見ていて元気になるし、みなさんも元気になってほしいと思います。好きなのでピンク色も浮かびましたが、でもやっぱり金。この色を見て、頑張ってください!

制作のこだわり

執筆時に大切にされていることは?

書くときはいつも、祈ってから書いています。祈りは私が14歳のときに亡くなったお父さまに対してです。祈ると緊張しない、失敗もしません。ポスターを執筆したときも、お父さまが私に「ここにいるよ」と言ってくれた気がして安心しました。立派な優しいお父さまでした。ヨットにも乗せてもらい、船酔いをしてしまったこともあります。でもこれは、お父さまとの思い出なので、ずっと大切にしたいです。

どんな思いを込められましたか。

みなさんに元気とハッピー、そして感動を差し上げたいと思いました。書き終えたときはホッとして、楽になりました。私自身は緊張しませんが、執筆時に多くの人がいたので周りが心配しないようにと集中して書きました。とにかく心を込めて書きます。みなさんの喜ぶ姿が嬉しいんです。そんな姿を見ている時間が楽しいですね。

周りの方は喜んでくださいましたか。

6年前から一人暮らしをしていて、近くの商店街のみなさんが、「すごいね」とか、「頑張ったね」とか、声をかけてもらっています。東京2020オリンピックの公式アートポスターとして、書を書けたことは、私自身も嬉しいです。お父さまにも、このことを報告しました。すると「(時には)楽しく遊んでください」と、ほほ笑んでくれた気がします。

スポーツへの思い

好きな競技やかつて体験されたものはありますか。

スポーツは水泳をやっていました。クロールとか、平泳ぎとか、背泳ぎとか、手を伸ばして、すっーと泳ぐと気持ちいいです。あと、最近は母と一緒に散歩に行くことも日課にしています。体重も減って感動したくらいです。あと野球に興味があり、松井秀喜さん(元プロ野球選手)のファン。私と同じ誕生日ということもあって、大好きです。

東京2020大会で楽しみにされていることを教えてください。

セレモニー(開会式や閉会式)の踊りが楽しみです。実はダンスが得意で。マイケル・ジャクソンがお気に入りですが、Foorinさんも好きです。いつか一緒に踊りたいですね。今は新型コロナウイルス感染症拡大で大変ですが、元気に、スマイルで過ごしましょう。

東京2020公式アートポスターインタビュー 金澤翔子さん
00:47

東京2020公式アートポスターインタビュー

野老朝雄さん 手で描き上げたもう一つのエンブレム

GOO CHOKI PAR 困難を乗り越える人の姿は美しく、カッコいい