「笑顔と温かい気持ちで迎えたい」 オンラインで共通研修を受けた小野純代さん

オンライン形式の共通研修で「フィールドキャスト」と言いながら、手を上げる参加者ら
オンライン形式の共通研修で「フィールドキャスト」と言いながら、手を上げる参加者ら

公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(東京2020組織委員会)は、2020年10月21日(水)から、フィールドキャスト(大会ボランティア)として活動する方への共通研修を、オフィシャルコントリビューターである日本財団の協力の下、オンライン形式で実施しています。オンライン研修が始まり、すでに多くのフィールドキャストのみなさんが大会に向けての学びを深めていますが、今回はその中の一人、小野純代さんに研修を受講してみての感想や大会における活動への思いを伺いました。

「進化したオリンピック・パラリンピックへの第一歩」

共通研修は2019年10月から2020年2月まで、会場参加形式で実施され、約7万5000人の方が受講しました。その後、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で延期。オンライン形式に切り替わった研修は、2020年2月最終週(東京実施回)に予約済みで参加できなかった方や、海外在住者などを対象に、まだ参加されていない方を合わせて約5000人が、受講の予定です。

オンライン形式でも、会場形式時と同じくオリンピック・パラリンピックの歴史や、一人ひとりがお互いを認め合い、尊重し合う社会を目指すダイバーシティ&インクルージョンなどの講義を受け、本番に向けての知識を増やすとともに、心構えなどを習得し、準備をしていきます。また活動上のルールの説明も行われ、「One Team」で大会成功へと導くために必要なことも確認しています。

小野さんはオンライン形式について、「自分にとって一番快適な状態で受講できました。新しい生活習慣という意味でも、映像を通じて世界中から参加し、研修を受けられることは、進化したオリンピック・パラリンピックへの第一歩なのでは」と印象を話してくれました。

英語を勉強、本番に備える

小野さんのフィールドキャストへの応募は2人の子どもの独立がきっかけでした。子育てが一段落し、気力も体力も十分。そんなとき同じ年の友人が、夢を追って海外に行くという出来事がありました。「えっ、これから人生を始める人もいるんだ、って刺激を受けました」と、振り返ります。

そこで「私も何かやりたい」と、頭に浮かんだのが東京2020大会でした。大会ボランティアとして関わることを決意した小野さんは、フィールドキャスト応募のためスポーツボランティア用の英語を習い、実際にスポーツボランティアも経験しました。その後、活動の範囲は広がり、スポーツ大会や会議などで来日された方をお迎えする成田国際空港でのボランティアにも参加しています。

自らの英語力を生かし、多くの方と交流したいという小野純代さん(本人提供)
自らの英語力を生かし、多くの方と交流したいという小野純代さん(本人提供)

「日本に来て良かった」と思われたい

東京2020パラリンピックの車いすバスケットボール会場で、選手サポートの役割を担う予定の小野さん。フィールドキャストとしての活動は決まったものの、大会は2021年に延期。その知らせを聞いて「選手や関係者、観客のみなさんにとって中止だったら本当に悲しいことだなと思っていました。来年に延期と聞いたときは、本当に良かったなと感じました」と、言います。現在は延期によって生まれた時間を有効活用し、英語のレベルアップに取り組むほか、体力づくりも心掛けます。「健康維持の為に、ウォーキングなんかは良くやっていますよ。大会までは時間はたっぷりありますから」。

小野さんは大会で楽しみにしていることがあります。それは自身がフィールドキャストをするために磨いてきた英語力を生かし、世界中からやってくる選手やお客様と交流することです。その上でこんな思いを持ちます。「これまで経験してきた成田国際空港でのボランティアでは、来日されたばかりの方とコミュニケーションを取るわけですから、笑顔と温かい気持ちでお迎えしようとやってきました。その思いは東京2020大会でのボランティアも同じです。『日本に来て良かったな、東京でオリンピック・パラリンピックをやって良かったな』と思ってもらえるようにがんばります」。

大会本番では、「キラキラ輝く」をキーワードにボランティアの活動をしたいと意気込む小野さん。得意の英語力で海外の方を「おもてなし」できる東京2020大会を心待ちにしています。