Classic Finals 112年ぶりの競技復活、最終18番までもつれた金メダル争い

リオデジャネイロ2016オリンピック、金メダルを懸け一騎打ちとなったジャスティン・ローズ(右)とヘンリク・ステンソン
リオデジャネイロ2016オリンピック、金メダルを懸け一騎打ちとなったジャスティン・ローズ(右)とヘンリク・ステンソン

金メダルを懸けたオリンピックの決勝には、数々のドラマが存在する。そんな多くの人の記憶に残り続ける珠玉の一戦を紹介。今回はリオデジャネイロ2016オリンピックのゴルフ男子個人を取り上げる。

リオ2016 ゴルフ 男子個人

ゴルフがセントルイス1904大会以来、112年ぶりにオリンピックで復活。これはリオ2016大会の大きなトピックの一つだった。ストロークプレーの個人戦で行われた競技には、多くのギャラリーが詰めかけ、4日間72ホールにわたる戦いは白熱した。とりわけ男子の金メダルを懸けたジャスティン・ローズ(イギリス)と、ヘンリク・ステンソン(スウェーデン)による最終日の一騎打ちは、人々をくぎ付けにした。

2人はともにメジャー制覇経験を持つ実力派だ。ローズは1998年に17歳で出場した全英オープンで4位に入るなど、10代から注目を集めた。その後苦しんだ時期もあったが、2013年全米オープンを制するなど着実に力をつけた。一方のステンソンは2013年、37歳のときにヨーロッパツアーとアメリカツアーのダブル年間王者に輝く。またリオ2016大会直前の全英オープンでメジャーの初タイトルをつかんだ。

初日から沸かせたのはローズだった。パー3の4番で、オリンピック史上初となるホールインワンを達成。首位と4打差の4位タイ発進となった。これで流れをつかんだローズは、連日スコアを伸ばして12アンダーの首位で3日間を終えた。ステンソンも負けていない。初日を2位タイの5アンダーで終えると、安定したスコアをキープし、首位ローズとは1打差の2位で最終日を迎えた。

最終日はローズとステンソンが同じ組で回った。前半9ホールを終えて、ローズが4バーディー1ボギー、ステンソン3バーディーと1打差は変わらない。動きがあったのは10番だった。このホールでステンソンがバーディーを奪って15アンダーで並ぶと2人の争いは激しくなる。一時は首位交代も起こったが、ともに15アンダーの首位タイで最終ホールに向かった。

パー5の18番で運命が分かれたのは第3打だった。ローズが絶妙なショットでピンそばに寄せたのに対し、ステンソンはカップまでの距離を残してしまう。その後ステンソンはバーディーパット、パーパットを決めきれず、スコアを1つ落としてホールアウトした。初日からの流れをキープし続けたローズは、最後をバーディーで締めて金メダルを獲得。何度も拳を握りしめて喜びを表した36歳は、「私の良き友人であるステンソンと素晴らしい戦いができた」と満足げな表情で激闘を振り返った。

Classic Finals 112年ぶりの競技復活、最終18番までもつれた金メダル争い
51:59

※動画プレーヤー右下の字幕設定で日本語字幕付きをご覧いただけます。

リオ2016 ゴルフ 男子個人結果

金:ジャスティン・ローズ(イギリス) -16

銀:ヘンリク・ステンソン(スウェーデン)-14

銅:マット・クーチャー(アメリカ)-13

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