Classic Finals 総立ちの観衆が見つめた雨中決戦、地元の期待に応えたブラジル

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オリンピックの金メダルを懸けた一戦には、数々のドラマが存在する。そんな多くの人の記憶に残り続ける珠玉の一戦を紹介。今回はリオデジャネイロ2016オリンピックのビーチバレーボール男子決勝を取り上げる。

リオ2016 ビーチバレーボール 男子決勝 ブラジル vs. イタリア

降り続ける雨の中でも、熱狂は冷めることはなかった。ブラジルのアリソン・セルッティ、ブルーノ・シュミット組が得点する度に、会場は大歓声に包まれる。スタンドは地元の人々で埋め尽くされた。対戦したイタリアのパオロ・ニコライ、ダニエレ・ルポ組にとっては、「大アウェー」での戦いだ。そのボルテージはブラジルが金メダルを獲得した瞬間に爆発。2人は観客のもとに駆け寄り、ともに喜びを分かち合った。

アリソンはロンドン2012大会で決勝に進出するも、ドイツに敗れて銀メダルに終わった。その悔しさを晴らすべく、ブルーノと新コンビを組み、地元での大舞台を目指した。2人は2015年、オランダで行われた世界選手権を制するなど、着実に歩みを進めた。一方のニコライ、ルポ組はロンドン2012大会でベスト8に入り、2度目のオリンピックだった。

両ペアの決勝までの道のりを振り返る。ブラジルは1次リーグを2勝1敗で通過し、その後は準々決勝で、北京2008大会の金メダリストであるアメリカのフィリップ・ダルハウサー(ニコラス・ルセナとペア)を破るなど順調に勝ち進んだ。かたやイタリアは、1次リーグを1勝2敗と負け越してしまう。しかし敗者復活戦を勝って、決勝トーナメントに進むと、大一番までたどり着いた。

試合は第1セット序盤から白熱する。最初の得点はブラジル、アリソンのスパイクだった。しかしイタリアはすぐさまチャレンジを要求。結果は変わらなかったが、気迫をみせたイタリアがペースを握り、5連続得点でリードを奪う。対するブラジルも負けてはいない。中盤以降は点の取り合いとなり、相手のミスでブラジルがセットポイントを握ると、21-19で第1セットを取った。

セットカウントでリードし、かつホームの大声援を受けるブラジル。第2セットも序盤こそリードを許すも、14-14と追いつき2度の3連続得点で主導権を譲らなかった。そしてマッチポイントを迎える。スタンドの観衆は総立ちとなり、金メダルへのカウントダウンを始めた。そして最後はイタリアのミスで決着がつくと、ブラジルの2人は涙ながらに喜びの抱擁を交わした。地元の期待にきっちりと応えた金メダルだった。

Classic Finals 総立ちの観衆が見つめた雨中決戦、地元の期待に応えたブラジル
45:00

リオ2016 ビーチバレーボール 男子結果

金:ブラジル(アリソン・セルッティ、ブルーノ・シュミット組)

銀:イタリア(パオロ・ニコライ、ダニエレ・ルポ組)

銅:オランダ(アレクサンダー・ブラウバー、ロベルト・メーブセン組)

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