Before they were stars: ウィリアムズ姉妹の栄光、少女時代の予言

世界に名を轟かせるアスリートにも、「スター」になる前の時代がある。飛躍の時に備えて、その逸材たちは、どのような日常を送っていたのか。偉大なるスターの若かりし頃を垣間見る。

驚きの偉業

姉のビーナスと妹のセリーナ。ウィリアムズ姉妹のこれまでの記録を目にするとめまいを覚える。

2人合わせて4大大会(グランドスラム)のシングルス優勝30回という記録を持つ。セリーナは4大会すべてで複数回のシングルス優勝経験があり、優勝回数で女子歴代1位のマーガレット・コート(オーストラリア)の記録(24勝)まであと1大会 に迫っている 。世界ランキング1位の在位期間は319週 だ。一方のビーナス は、ウィンブルドン5回、全米オープン2回の計7回シングルスを制している。

姉妹でペアを組んだダブルスにも目を見張るものがある。4大大会で14回優勝しているのだ。

また2人は、オリンピックにおいても史上最高と言える成績を残している。シングルスで2個(ビーナスがシドニー2000大会、セリーナがロンドン2012大会で優勝)、ダブルスで3個(シドニー2000、北京2008、ロンドン2012大会)計5個の金メダルを獲得。ビーナスはリオデジャネイロ2016大会で混合ダブルスの銀メダルも手にした 。

12歳と11歳のウィリアムズ姉妹
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決勝での姉妹対決が定番に

ビーナスは1980年6月17日、セリーナはその翌年の1981年9月26日に生まれた。それぞれ12歳と11歳の頃には2人ともまだ大会に出場したことはなかったが、当時のコーチ、リック・マッチは、2人はいつかメジャー大会の決勝で同じコートに立つだろうと予想していた。

この子たちがグランドスラムの決勝で対戦する時がきっと来るだろう。

2人が最初に対戦したのは1998年の全豪オープン2回戦。この時は7-6、6-1でビーナスが勝利した。

コーチの予言はやがて2001年の全米オープンで現実となる。姉妹は21歳と19歳という若さで決勝を戦い、ビーナスが6-2、6-4でセリーナを破り優勝した 。

やがて、決勝での姉妹対決はメジャー大会の定番となった。2人は通算9回4大大会の決勝で対戦し、セリーナが7勝している。

北京2008大会のテニス女子ダブルスで金メダルを獲得したセリーナ・ウィリアムズ(左)とビーナス・ウィリアムズ
北京2008大会のテニス女子ダブルスで金メダルを獲得したセリーナ・ウィリアムズ(左)とビーナス・ウィリアムズ
Photo by Clive Rose/Getty Images

姉妹の今

ほぼすべてのタイトルを取りつくした姉妹は、今や史上最強のテニス選手と考えられている。ここまで強くなると誰が予想できただろうか。

セリーナは現在も第一線で活躍していて、世界ランキングは9位。2019年はウィンブルドンと全米オープンで決勝進出を 果たした。セリーナはビーナスとともに女性の権利や男女平等の活動にも熱心に取り組んでいる。

ビーナスも現役を続けているが、度重なるけがの影響などもあり、近年は以前のトップレベルを取りもどすことに苦労している。とはいえ、2018年にはトーナメントで1000試合出場を果たし、息の長い選手であることを証明している。現在の世界ランキングは67位だ(姉妹のランキングはともに2020年6月現在)。

コート外では、ビーナスはフォート・ローダーデール美術大学でファッションデザインを学び、卒業してインテリアデザイン会社を経営している。またウィリアムズ姉妹は、全米プロフットボールリーグ(NFL)のマイアミ・ドルフィンズのオーナー の一員でもある。

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