Classic Finals 「ドリームチーム」アメリカが見せた勝負強さ

ロンドン2012バスケットボール男子、スペインとの決勝に臨むアメリカのコービー・ブライアント(右)
ロンドン2012バスケットボール男子、スペインとの決勝に臨むアメリカのコービー・ブライアント(右)

オリンピックの金メダルを懸けた一戦には、数々のドラマが存在する。そんな多くの人の記憶に残り続ける珠玉の一戦を紹介。今回はロンドン2012オリンピックのバスケットボール男子決勝を取り上げる。

ロンドン2012 バスケットボール 男子決勝 アメリカ vs. スペイン

オリンピックのバスケットボール男子において、アメリカは「横綱」のような存在だ。ロンドン2012大会までの優勝回数は13と他を圧倒。特にプロ選手が出場できるようになったバルセロナ1992大会では、「バスケットボールの神様」と称されるマイケル・ジョーダンらNBAのスター選手によって構成された「ドリームチーム」で金メダルを獲得した。その圧勝劇は今なお人々の記憶に残る。そんなアメリカが1992年にも負けない、強力なメンバーで挑んだのがロンドン2012大会だった。

チームに名を連ねたのはNBAでプレーする実力派ばかり。その年に所属チームを優勝へと導き、シーズンとファイナルのダブルMVP受賞を果たしたレブロン・ジェームズや、2009-10シーズンから3季連続で得点王に輝いたケビン・デュラントら12人である。その中心にいたのはコービー・ブライアントだ。5度のNBAチャンピオンを経験した当時33歳のベテランは、北京2008大会に続く自身2度目となるオリンピックの頂点を目指した。

アメリカの決勝までの戦いは盤石だった。予選ラウンドは5試合全勝、しかも決勝までの7試合の平均得点差は36と強さは揺るがなかった。そうして迎えた決勝では、前回大会と同じくスペインと顔を合わせることになる。第1クオーターこそアメリカが35-27と差をつけたが、第2クオーターは初優勝を目指すスペインの勢いに押されて24-31と逆に主導権を奪われた。第3クオーターは一進一退の攻防が続き、83-82とアメリカ1点リードで最後の10分間へと突入した。

そんな運命の第4クオーターでは、アメリカが勝負強さを発揮する。ブライアントからジェームズへのラインで、このクオーター最初の得点を奪うと、デュラントの3ポイントシュートなどで相手を突き放す。さらにブライアントがフリースローをきっちりと沈めてペースを握り、粘るスペインを突き放した。終わってみれば相手の善戦もあり107-100という、オリンピックのバスケットボール決勝史上稀に見る接戦となったが、アメリカのスター選手たちは負けなかった。2連覇の立役者の一人、ブライアントは「(金メダルを取るには)必死の練習と忍耐が大切なんだ」と満足げな表情を浮かべた。

Classic Finals 「ドリームチーム」アメリカが見せた勝負強さ
52:00

※動画プレーヤー右下の字幕設定で日本語字幕付きをご覧いただけます。

ロンドン2012 バスケットボール 男子 結果

金:アメリカ(2大会連続14回目)

銀:スペイン

銅:ロシア

Classic Finals

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