Classic Finals 発祥国イギリスが演じた「王者」との激闘

リオデジャネイロ2016オリンピックのホッケー女子決勝、オランダを破り歓喜に包まれるイギリスの選手ら
リオデジャネイロ2016オリンピックのホッケー女子決勝、オランダを破り歓喜に包まれるイギリスの選手ら

オリンピックの金メダルを懸けた一戦には、数々のドラマが存在する。そんな多くの人の記憶に残り続ける珠玉の一戦を紹介。今回はリオデジャネイロ2016オリンピックのホッケー女子決勝を取り上げる。

リオデジャネイロ2016 ホッケー 女子決勝 イギリス vs. オランダ

4クォーター60分の戦いを終えて3-3、シュートアウト戦にまでもつれた熱戦に決着がつくと、イギリスの選手たちはグラウンドで飛び跳ね、歓喜の輪を形成した。近代ホッケー発祥国がオリンピックのホッケー女子で初めて金メダルを手にした瞬間だった。

地元開催となったロンドン2012大会では、銅メダルに輝いたイギリス。2015年にはヨーロッパ選手権でイングランドが優勝するなど、強豪ひしめく欧州において存在感を示しつつある中、オリンピック本番へと挑んだ。6チームが2組に分かれて争うグループステージでは、出場国唯一となる5戦全勝で首位通過を果たし、ノックアウトステージに入っても危なげなく勝ち進んだ。

大一番でぶつかったオランダは世界ランキング1位で、北京2008大会とロンドン2012大会でオリンピック2連覇を達成するなど金メダル候補の本命だった。リオでの戦いではグループステージを4勝1分けで通過。決勝までの7試合でわずか4失点という堅守を武器に白星を重ねた。

日も暮れかかった17時にスタートした試合は点の取り合いとなった。イギリスは幾度となく大舞台の決勝を戦ってきた試合巧者であるオランダ相手に先取点を奪うも、2-3と1点をリードされて最終クォーターに入った。「このままでは終われない」と猛攻を仕掛け、52分にその思いが実る。ペナルティーコーナーを起点に、一度はGKに弾かれたボールをニコラ・ホワイトが仕留めて3-3の同点とした。

その後は得点なく、金メダルの行方はシュートアウト戦に委ねられた。0-0で迎えたイギリスの3人目、ソフィー・ブレイがファウルを受けてペナルティーストロークを得る。GKと一対一の勝負に会場は緊張感に包まれる中、変わってシューターを務めたヘレン・リチャードソン=ウォルシュが冷静に決めた。これで流れはイギリスのペースになり、GKマディー・ヒンチは好セーブでゴールを割らせない。最後は5人目のホリー・ウェッブがゴール右隅にシュートを打ち込み決着をつけた。王者を止めた選手、ベンチは「信じられない」といった表情を見せながら喜びを爆発させ、勝利の美酒に酔いしれた。

Classic Finals 発祥国イギリスが演じた「王者」との激闘
52:00

リオ2016 ホッケー女子 結果

金:イギリス(初優勝)

銀:オランダ

銅:ドイツ

Classic Finals

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