Classic Finals 開催国イギリスの威信をかけた兄弟の戦い

ロンドン2012オリンピックのトライアスロンに臨む(右から)アリスター・ブラウンリー、ジョナサン・ブラウンリー、ハビエル・ゴメス
ロンドン2012オリンピックのトライアスロンに臨む(右から)アリスター・ブラウンリー、ジョナサン・ブラウンリー、ハビエル・ゴメス

オリンピックの金メダルを懸けた一戦には、数々のドラマが存在する。そんな多くの人の記憶に残り続ける珠玉の一戦を紹介。今回はロンドン2012オリンピックのトライアスロン男子を取り上げる。

ロンドン2012オリンピック トライアスロン 男子

ロンドン市内中心部に位置する王立公園「ハイドパーク」に押し寄せた観衆は、開催国イギリスの威信を背負ってレースに挑んだ兄弟にくぎ付けとなった。イングランド北部のウェストヨークシャーで育った兄・アリスターと弟・ジョナサンのブラウンリー兄弟。2歳差の2人は、そろって地元開催の大舞台に出場し、メダル争いを繰り広げた。

アリスターとジョナサンの兄弟は常に2人で世界のトップを争っていた。前年の世界選手権シリーズではアリスターが優勝、ジョナサンが2位。特にアリスターは2009年に続く2度目のシリーズ制覇を果たした中で頂点を目指した。

この日のレースでもスイム、バイクを終えて2人は上位に加わり、最後に設定された10kmのランに入った段階で、メダル争いはスペインのハビエル・ゴメスを含めた三つ巴となった。ランは公園内にあるサーペンタイン湖畔を4周する平坦なコース。3人がほぼ差のない状態で縦に並び駆け抜けていく。「誰が一番いい色のメダルを手にするのか」、手に汗握る緊迫した展開に何重もの人垣から拍手や声援が送られた。

最初に後退していったのはジョナサンで、アリスターとゴメスから離れていく。3番手に落ちたジョナサンは、スイムからバイクへのトランジションで反則をしており、ランの最終周回に入る直前で15秒停止のペナルティも受けて表彰台の頂点からは遠ざかった。それでも、必死にフランスのダビド・オースとローラン・ビダルの猛追をかわし、銅メダルを死守。ゴメスを抑えて金メダルを獲得したアリスターとともに表彰台に登った。

地元の期待に応えた2人はメダルを首にかけると、とびきりの笑顔で肩を組んでお互いの健闘を称えあった。

Classic Finals 開催国イギリスの威信をかけた兄弟の戦い
52:00

ロンドン2012 トライアスロン 男子結果

金:アリスター・ブラウンリー(イギリス)1時間46分25秒

銀:ハビエル・ゴメス(スペイン)1時間46分36秒

銅:ジョナサン・ブラウンリー(イギリス)1時間46分56秒

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