Classic Finals プイグ、ノーシードから母国初の金

プエルトリコ初のオリンピック金メダリストとなったモニカ・プイグ
プエルトリコ初のオリンピック金メダリストとなったモニカ・プイグ

オリンピックの金メダルを懸けた一戦には、数々のドラマが存在する。そんな多くの人の記憶に残り続ける珠玉の一戦を紹介。今回はリオデジャネイロ2016オリンピックのテニス女子シングルス決勝を取り上げる。

リオデジャネイロ2016 テニス女子シングルス決勝 プイグ vs. ケルバー

4度目のゴールドメダルポイント、相手の放ったリターンがサイドラインを越えた瞬間、当時22歳の新鋭は両手を天に突き上げて「信じられない」といった表情を見せた。大会前には誰も予想しえなかったヒロインの誕生だ。

テニス女子シングルス決勝戦は、プエルトリコのモニカ・プイグが、その年の全豪オープンを制し、ウィンブルドンでは準優勝だったアンゲリク・ケルバー(ドイツ)と対戦した。ノーシードで大会に挑んだプイグは、3回戦で第3シードのガルビネ・ムグルサ(スペイン)を破るなどグランドスラム優勝経験者らを倒して決勝に進出。大一番では、当時世界ランキング2位で第2シードのケルバーに対し、第1セットから持ち前のパワーショットを連発して試合を優位に進めた。

1-1で迎えた第3セット、メダルの色が決まる緊迫した局面でも、強敵に対して物怖じすることなく、果敢に立ち向かった。序盤からリード奪い5-1となった第7ゲーム、熱戦に決着を見ると思わずコートにひれ伏して歓喜の涙を流した。プエルトリコ初のオリンピック金メダリストが生まれた歴史的瞬間だった。

プイグの成し遂げた快挙はそれだけではない。母国初の女性オリンピックメダリストとなり、シングルスでノーシードからの頂点は、ソウル1988でテニスがオリンピックに復帰して以降、最初の選手となった。表彰式ではプエルトリコ歌が流れると目を潤ましたプイグ。当時、深刻な経済危機やジカ熱で苦しむ故郷に希望を与えたいと臨み、見事に思いを結実させた。

Classic Finals プイグ、ノーシードから母国初の金
52:00

※動画プレーヤー右下の字幕設定で日本語字幕付きをご覧いただけます。

リオ2016 テニス 女子シングルス結果

金:モニカ・プイグ(プエルトリコ)

銀:アンゲリク・ケルバー(ドイツ)

銅:ペトラ・クビトバ(チェコ)

Classic Finals

ネイマール躍動、「王国」悲願の金

開催国イギリスの威信をかけた兄弟の戦い

発祥国イギリスが演じた「王者」との激闘