Classic Finals ネイマール躍動、「王国」悲願の金

ブラジルを初の金メダルへと導いたネイマール
ブラジルを初の金メダルへと導いたネイマール

金メダルを懸けたオリンピックの戦いには、数々のドラマが存在する。そんな多くの人の記憶に残り続ける珠玉の一戦を紹介。今回はリオデジャネイロ2016オリンピックのサッカー男子決勝を取り上げる。

リオデジャネイロ2016 サッカー 男子決勝 ブラジル vs. ドイツ

「マラカナンスタジアムはネイマールのためにあるのか」。そう叫びたくなるほど、「王国」の10番が決勝の主役だった。ブラジルサッカーにおける「聖地」に集まった6万人を超える観衆は、その活躍に熱狂。ブラジルが悲願のオリンピック制覇を成し遂げた一戦は、1950年に同スタジアムでFIFAワールドカップ優勝を逃した「マラカナンの悲劇」に対して、「マラカナンの歓喜」として人々の心に残り続ける。

「サッカー王国」と言えば、ブラジルを思い浮かべる人が多いはずだ。FIFAワールドカップでの優勝回数5回は世界最多であり、数々の名選手を輩出してきた。13度目の出場となる自国開催のオリンピックで課せられた命題はただ一つ、初めての金メダル獲得である。それまでロンドン2012オリンピックを含む3度の決勝進出も、オリンピックのタイトルとは無縁だった。

23歳以下の選手で構成されるオリンピックの男子サッカーにおいて、3人まで認められるオーバーエイジ枠は勝敗のカギを握る。そんなオーバーエイジとしてチームに加わり、エースナンバーである10番と主将を担ったのがFWネイマールである。ヨーロッパの強豪クラブで腕を磨き、ロンドン2012を始めとした数々の国際舞台でゴールを決めてきた「至宝」は、決勝トーナメントに入って以降、毎試合得点でチームをけん引した。

決勝の相手ドイツとは因縁がある。2014 FIFAワールドカップブラジル大会の準決勝で激突し、1-7で衝撃的な大敗。その試合をケガで欠場したネイマールとって、期するものがあったに違いない。そんな大一番で結果を残すのがエースの役割だ。0-0の前半27分にゴール前で得たFKを鮮やかに沈め、チームに勢いをもたらした。さらに追いつかれ延長戦を戦った後のPK戦では、勝負が決まる5人目のキッカーを務め、冷静にゴールネットを揺らした。120分の激闘に決着がつくとスタジアムはカーニバルを彷彿させる歓喜に沸いた。それは「王国」としての威厳を示した瞬間だった。

Classic Finals ネイマール躍動、「王国」悲願の金
52:00

※動画プレーヤー右下の字幕設定で日本語字幕付きをご覧いただけます。

リオ2016 サッカー 男子結果

金:ブラジル(初優勝)

銀:ドイツ

銅:ナイジェリア

Classic Finals

プイグ、ノーシードから母国初の金

開催国イギリスの威信をかけた兄弟の戦い

発祥国イギリスが演じた「王者」との激闘