ふるさと江陵で開催された平昌2018大会がもたらした様々な「変化」とは。

editorial-image-fallback

平昌オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の職員として働くイ・ギュサンさんとチェ・ヨンフさん。ともに平昌2018大会が開かれたメイン会場の一つ江陵(カンヌン)のご出身。大会の準備段階から関わられたお二人から見た、地元の変化やオリンピック・パラリンピックについてお聞きしました!
このインタビューは平昌2018パラリンピック期間中に実施しました。

平昌2018大会の開催前は、大会のことをどう思っていましたか?

イ・ギュサンさん:私は、4年半前から広報として組織委員会で働いています。ずっと大会に向けて準備を進めてきましたが、それでも準備が十分なのか、直前まで不安がぬぐいきれなかったです。開会式が終わって、皆さんの反応良かったのでそこで初めて一安心しました。オリンピックが終わった瞬間は、これまでの長い準備期間を振り返って、夢のような出来事だったなと感じましたね。今は、パラリンピックが無事閉会式を迎えられるように、責任をもってしっかり業務に取り組みたいと思っています。

チェ・ヨンフさん:私は、カンヌンで生まれ育ち、大学まで過ごしました。地元出身者としては、平昌2018大会への期待が非常に高かったです。どのようにして街が大会開催地へと変化していくのか楽しみでした。ただ、直前はオリンピック・パラリンピックが無事開催されるか不安でしたが、実際オリンピックを終えてみたら評判がとても良く、成功だったのではないかと感じています。平昌2018大会も残りわずかですが、自分たちにとっても、いい大会で終われるように、頑張っていきたいと思っています。

この数年で江陵の街は変化しましたか?

イ・ギュサンさん:高速鉄道が通ったのは大きな変化ですね。今だけではなく、これからどうなっていくかが楽しみです。江原道(江陵がある地域の名前)自体が古いエリアだったのですが、オリンピック・パラリンピックがきたことにより、急激な発展を遂げました。また、世界の皆さんが知っている地域になりましたよね。これまでは、多くの外国からの旅行者が韓国の滞在地として選ぶのはソウルでしたが、その選択肢の中に平昌や江陵が入ってくるかと思うと、嬉しいです。

チェ・ヨンフさん:たくさんの変化がありましたが、住んでいる人々にとって大きかったのは、やはりインフラ面ですね。他の地域から江陵に来るには大きな山脈を越えないといけなかったのですが、高速鉄道ができたことによって便利になったし、江陵からも他の地域に行きやすくなりました。不便な場所だったのですが、オリンピック・パラリンピックをきっかけに、これからは他の地域と一緒に発展していけるのではないでしょうか。また、江陵には競技場が新しく作られたので、そういったレガシーを活用してイベントやスポーツの世界大会が開催されればよいと思います。平昌2018大会が終わった後も、地域の特色を活かして、たくさんの人に継続して来ていただける観光地にしたいです。

「オリンピック・パラリンピック」に仕事として携わられていかがでしたか?

イ・ギュサンさん:オリンピック・パラリンピックという誰もが知っている大会に携われたことは、幸せだったなと思います。普通の企業が広報活動を行う時には、ある程度のターゲットを絞りますよね。でも、オリンピック・パラリンピックは全世界のあらゆる方々に向けた情報発信だったので、大変な部分はありましたけど楽しかったですね。
また、パラリンピックの準備に携われたことで障がい者スポーツに対する見方も変わりました。知れば知るほどに、競技やアスリートを尊敬する気持ちが強くなりましたし、より良い環境でスポーツや生活をするためにはどうしたらいいのか考えるようにもなりましたね。そういった自分が今まで知らなかったこと、興味がなかったことに目を向けることができ、良い経験になりました。

チェ・ヨンフさん:「スポーツとは何か」を見直すきっかけになりましたね。そして、スポーツが国の新しい文化や流行を作る力がある、それだけの可能性を秘めているということに気づきました。アスリートをはじめ、障がいがある人もない人も、老若男女問わず一緒に何かをするきっかけになり、国・地域を盛り上げていくことができるものだと思います。今後もそのことを世界の人々に向けて発信していきたいです。

東京2020大会についての期待を教えてください。

イ・ギュサンさん:実は平昌2018大会に関わるまでは、スポーツを実際に見に行くという感覚がなかったんですが、ぜひ観戦に行きたいですね。日本は多くのアイディアを持っている国だという印象です。リオ2016大会の閉会式で見せてくれた、フラッグハンドオーバーセレモニーも素晴らしかった。どんなことで驚かせてもらえるのか、どこまで想像を越えてくるのかとても楽しみです。

イ・ギュサンさん

チェ・ヨンフさん:昨年、休暇を利用して札幌に行ったんですよ。旅行先に札幌を選んだのは、過去にオリンピックが開催された都市がどのようになっているか知りたくて。今度は東京にもぜひ行きたいと思っています。東京はすでに発展している都市ですが、オリンピック・パラリンピックをきっかけにどのように変わっていくか期待しています。