体操男子代表 メダリスト記者会見

editorial-image-fallback

リオデジャネイロ2016オリンピック競技大会6日目、日本代表選手団は、柔道女子70kg級で田知本遥選手が金メダル、柔道男子90kg級でベイカー茉秋選手が金メダル、体操男子個人総合で内村航平選手が金メダル、競泳女子200メートルバタフライで星奈津美選手が銅メダルを獲得しました。

一夜明けた8月11日朝(リオデジャネイロ現地時間)、Tokyo 2020 JAPAN HOUSEにて、体操男子代表選手の記者会見が行われました。

選手のコメントを紹介します。

内村 航平選手 コメント
ブラジルに入ってから、気持ちを高めたままずっと昨日まで維持していて、ただただしんどかった。3度目のオリンピックでようやく自分を出すことができ、やり切った感がかなりある。
団体決勝での演技ではミスもあり、チームに助けられた試合だった。 本当に5人で勝ち取ることができた金メダルだった。
数年前までは6種目中2、3種目で点数が稼げれば3番以内に入れたが、最近では6種目すべてで15点半ばを取っていかなければ、金メダルを取ることが難しくなってきている。それも僕が長年世界チャンピオンであり続け、難度を上げて、挑戦し続けてきたから、海外選手のレベルも上がったのだと思う。オレグ選手(ウクライナ)はオリンピックに調子を合わせてきていて、僕より高い難度点を取り、負けてしまうのではないかと思った。

団体決勝の床の演技は、健三が最初だったが、僕は見る余裕がなく自分に集中していた。健三は若いがメンタルが強い。後から聞いたら、健三も緊張ではないかもしれないが、いつもと違う何かを感じていたと聞いて、健三でもこの舞台ではそういう感じになるのか、と健三の人間らしい部分が感じられた。
終わった直後の姿を見てもらえば分かると思うが、今は歩くのも困難で痛みもある。種目別に向けて気持ちが切れていることはない。種目別の床はメダルのチャンスがあるし、出られる状況であれば出場したい。全然諦めていない。

田中 佑介選手 コメント
金メダルを取ってたくさんの人に「おめでとう」、「やっとだね」、というメッセージをいただいた。自分の結果が振るわなかった時もずっと応援してくれていた人たちのメッセージを受けて本当に頑張ってきて良かったなと思う。帰国したらみんなで喜び合いたい。表彰台に立つことができて幸せに思う。
内村選手の個人総合の演技は、ただただ感無量。団体で金を取ってからの個人総合は本当に大変だったと思う。体を酷使しながら、あれほどの演技をして、みんなに感動を届けることができ、キングはキングだな、と思った。

白井 健三選手 コメント
予選であまり良い演技ができていなくて、最終種目の床の時は、かなり神経質になった。仲間がいなければ耐えられなかったと思う。仲間に感謝したい。
団体で金メダルを取った感動、航平さんの個人総合の演技をみた感動、オリンピックに来て良かったなと思えることが多い。
航平さんが示してきたことはずっと見てきていて、今回勝ったからということではなく、航平さんが世界チャンプを取った時からずっと目標にしている。一緒のチームで戦えることが本当に嬉しい。これからも追い続けていきたい。すごく良い見本が近くにいるという環境に感謝したい。
団体決勝後に、航平さんが上のビジョンを見て、「俺たちオリンピックチャンピオンだぞー」と言ったのを聞いて、初出場で初優勝なんてすごく贅沢だが、僕らはそれだけのことをやったんだと実感できた。

加藤 凌平選手 コメント
少し時間が経ち、実感も湧いてきた。周囲から祝福されたり、両親が今までで一番喜んでいてくれるのを見て、本当にすごいことをしたんだなと嬉しい気持ちになった。
航平さんは、あの接戦の中で、最後に着地を決めて金メダルを獲得した。一番近くで見ていて、気迫が伝わってきて、集中力がものすごかった。航平さんが示してくれたものを、僕や健三がしっかり受け止めて、4年後の東京に向けてスタートを切りたい。
航平さんが、団体決勝が終わった後に「お前、さすがだな!」と僕のことを褒めてくれながら、言葉だけでは表現できないからか、「お尻、思いっきり蹴っていいか?」と聞いてきた。

山室 光史選手 コメント
前回のロンドンでは、僕自身怪我をし、銀メダルだった。今回はみんなで一致団結して金を取ろうと言い合って、本当に取ることができたので、ただただ嬉しいという気持ちが大きい。
色んな人からたくさん応援していただいて、そういうものが力になると改めて感じた。
みんな今までやってきたことを出し切ろうという思いで臨んだ。気合を入れるために、試合の前には円陣を組んだ。
昨日の個人総合では、航平に「世界中に内村をアピールしてきて」と言って送り出した。オリンピックという舞台になるといつもより難しいと思うが、見事にやってきたなと思う。団体決勝での凌平の演技が良い内容で、みんなで「化け物だな」と言い合っていたが、昨日の航平の演技で、航平が一番化け物だった、ということでおさまった。