東京2020大会を持続可能な大会にするために
組織委員会では、大会関係者をはじめ、広く市民の方々の参加により、持続可能性の取り組みを進めてきました。大会開催中も、会場に来場される皆さんとともに、持続可能な大会を実現していきたいと考えています。
観戦等のために大会会場に来場される皆さんと、持続可能性との関わりをご紹介します。来場される皆さん一人ひとりの行動が、持続可能な大会の実現につながります!
大会開催前
大会の持続可能性を知ろう
東京2020大会では、日本全国から集められた小型家電から作られた入賞メダルや、使用済みプラスチック容器で作られた表彰台をはじめ、大会を持続可能なものとするために様々な取り組みを行ってきました。観戦の前に、これまで行われてきた持続可能性の取り組みを見てみましょう。
移動
航空機による移動時のCO₂削減
ご搭乗いただく航空機が排出するCO₂をオフセット(相殺)できる選択肢として、航空会社によっては、カーボンオフセット付の航空券が販売されています。
公共交通機関の利用
競技会場までは、原則、公共交通機関のご利用をお願いします。公共交通機関をご利用いただくことは、CO2排出量の抑制につながります。
大会観戦
使い捨てプラスチックの削減
使い捨てプラスチック容器包装・製品については、海洋ごみによる生態系への影響等が懸念されています。東京2020大会においては、会場内において紙容器等への代替を進めています。使い捨てプラスチックの発生抑制にご協力をお願いします。
差別のない、全ての人が楽しめる大会の実現
世界中から様々な人が訪れる東京2020大会を差別のない多様性を認め合う大会にするため、会場等におけるアクセシビリティの確保やダイバーシティ&インクルージョンの取り組みを進めています。
会場では差別的言動は禁止されています。お互いに思いやりを持って観戦し、全ての人が観戦を楽しめる大会づくりにご協力ください。
暑さへの備え
・大会公式WEBサイトやモバイルアプリにて会場周辺の天気や暑さ指数を配信しますので、ぜひご覧ください。
・喉が渇いたと感じる前に、スポーツドリンク(電解質飲料)など、こまめな水分補給をお願いします。
・屋内会場でも油断せず、体調管理にご留意ください。
・気分が悪くなったら、お早めに大会スタッフに声をかけてください。
・欠食や睡眠不足のままの観戦はしないようお気を付けください。
・特に、お子様やご高齢者に対しては、ご家族やご同伴の方がこまめに声がけをしていただくようお願いします。
大会関連イベント
オリンピック・パラリンピックはスポーツの祭典であるとともに、文化の祭典でもあります。大会公式の文化プログラムである「東京2020 NIPPONフェスティバル」は、日本全国の様々な場所で実施されます。このうち、「共生社会の実現に向けて」をテーマとしたプログラムでは、個々を尊重しながら、多様な個性が交じり合う文化イベントを展開します。
宿泊、食事、買物
宿泊における環境配慮
ホテル等に滞在する際は、空調・アメニティの適度な利用、不在時の照明オフ、節水等にご協力をお願いします。皆さんの行動が、CO2排出量の抑制につながります。
食品ロス削減
ひとり一人の心がけが食品ロス削減につながります。「もったいない」※の気持ちで、食べ残しをしないようご協力ください。
※もったいない…日本語で「無駄にしてしまうことが惜しい」という意味の言葉であり、3R(リデュース・リユース・リサイクル)と感謝を表しています。日本には昔からものを使い切る「もったいない」の心があります。
持続可能性に配慮した消費
東京2020大会では、持続可能性に配慮した調達コードに基づき、原材料の採取や加工・流通等の過程で持続可能性に配慮された製品やサービスを使います。例えば、選手向け食事の食材として水産エコラベル認証の魚を使ったり、ライセンス商品のパッケージに森林認証紙を使ったりします。皆さんの日常の消費活動においても、安さや便利さだけでなく、持続可能性の観点から製品やサービスを選択することで、環境や人権・労働等の課題解決に貢献することができます。
大会後
自分でできることを実践してみよう
このページでご紹介した取り組みには、大会後も日常生活の中でできることがたくさんあります。東京2020大会をきっかけに、関心を持った持続可能性の取り組みをもっと学んで、実際に行動してみましょう。そして、できることを続けていきましょう。