「東京に似て伝統的で現代的、ダイナミックなアーチェリーを楽しんで」 世界アーチェリー連盟イベントディレクター クリス・マーシュ氏に聞く

東京2020オリンピック・パラリンピックを想定したテストイベント「READY STEADY TOKYO-アーチェリー」(主催:公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会)が2019年7月12日~18日、東京2020大会の会場となる東京・夢の島公園アーチェリー場(江東区)で行われました。

アーチェリーの魅力を語るクリス・マーシュ氏
アーチェリーの魅力を語るクリス・マーシュ氏

「テストイベントは自信に」

世界アーチェリー連盟(World Archery)イベントディレクターのクリス・マーシュ氏は、「テストイベントを開催できて感謝しています。たいへん自信になりました。また、対処すべき課題も見つかりましたし、あと1年で何をする必要があるのか​​がわかりました。ボランティアや東京2020組織委員会の皆さん、会場からも勇気をいただき励みになりました。本当に感謝しています」と笑顔で話しました。

東京2020大会から「ミックス」戦が新種目に
東京2020大会から「ミックス」戦が新種目に

新種目のミックス戦は「素晴らしい一歩」

狩猟のために使われていた弓矢がスポーツとして確立されたといわれるアーチェリー。オリンピックに採用されたのはパリ1900大会からと歴史は古く、120年を経て行われる東京2020大会からは新しい一面として、男女各1名ずつのペアによる混合団体戦「ミックス」が種目に加わります。テストイベントではそのミックス戦も行われました。

「本当に興奮しています。選手もコーチもそして世界アーチェリー連盟もミックス戦がオリンピックにファンタスティックな一面を与えると信じて種目に加えたいと動いてきました。男女がチームになって同じレベルで素晴らしいパフォーマンスを生み出すことができるミックス戦は間違いなくアーチェリーと東京2020大会のスポーツプログラムへのすばらしい一歩になると思います」とクリス・マーシュ氏。

東京2020大会ではまた、選手たちがすばらしいパフォーマンスを発揮できるように、会場が一体となって盛り上がれるように音楽を使って鼓舞したり、新しい技術を使ってお客さんが楽しく易しく観戦できるための「おもてなし」も。

観客への「おもてなし」も
観客への「おもてなし」も
手に汗握るサドンデスのシュートオフも魅力
手に汗握るサドンデスのシュートオフも魅力

お客さんにわかりやすく伝えたい

「ビデオスクリーンに試合の進行情報やルールについての解説を表示します。テニスのように試合展開が早くても、『誰が勝っているのか、誰がノックアウトしたのか』理解できるようにしますし、的が70m離れていても『選手が誰でどこに当たったか、何点だったか』などすぐにわかるようにします。同点だったときには手に汗握るサドンデスのシュートオフがありますが、そんな興奮する場面もスクリーンで伝えていきます。ですから(観客の皆さんには)わかりやすく伝えられるはずです。エキスパートになる必要もありません。アーチェリーに詳しくなくても楽しく過ごしていただけると思います」と自信をのぞかせました。

会場に来て素晴らしい一日を
会場に来て素晴らしい一日を

ベテランにも若手にも期待

アーチェリーは年齢があまり影響しない競技で、何年もの間、何度も競技に参加しオリンピックにも6、7回出場するようなアスリートも存在します。日本でもアテネ2004大会で山本博選手が41歳で銀メダルを獲得し、注目が集まりました。東京2020大会ではそういったキャリアの長いベテラン選手はもちろんのこと、若手の活躍も期待されます。

「アーチェリーは『東京』によく似ている」とクリス・マーシュ氏はいいます。「古さと新しさ、伝統的で現代的……東京という街はそのバランスがとてもいい。私はそんな東京が好きです。アーチェリーも東京のように歴史があり近代的でダイナミックなスポーツです。会場に見に来ていただいたら素晴らしい一日を過ごしていただけることでしょう。私自身も東京2020大会に来られるのを心待ちにしています」