東京2020公式アートポスター

20世紀初頭から、各大会の組織委員会は、オリンピックというスポーツ・文化イベントへの認知と理解を促進するために、ポスターを制作してきました。また、オリンピックのポスターは、各大会の特色を世界に伝える役割も果たしています。
近年では、パラリンピックのポスターも含め、国際的に活躍するアーティストやデザイナーを起用し、各大会の文化的・芸術的レガシーとなる作品を制作するようになりました。その中からは、時代のアイコンとなるような作品も生まれています。
東京2020大会では、国内外のアーティストにオリンピックまたはパラリンピックをテーマにした芸術作品を制作いただき、それらを東京2020公式アートポスターとして機運醸成に活用していきます。

(参考)過去大会の事例(英語のみ):Olympic Summer Games Posters from Athens 1896 to Rio 2016

オリンピックをテーマとする作品

パラリンピックをテーマとする作品

東京2020公式アートポスターに寄せて

(50音順、敬称略)

後藤 繁雄

編集者、クリエイティブ・ディレクター、アートプロデューサー、京都芸術大学教授

オリンピックの取り組みとして非常に新しいと思う。今までのオリンピックのアート作品には象徴性があり、一つのシンボルに集約されるところがあった。今回は、グラフィックデザイナーだけでなく、漫画家、写真家、書家、画家など様々なジャンルのアーティストが、日本だけでなく海外からも参加し、全体として多様性に富んだ表現になっている。こういうプロジェクトは、いかに「時代を表現する」かが重要なポイントになるが、まさに今回の一連の作品は、2020年という時代の日本にとって貴重なレガシーになると思う。

伏谷 博之

ORIGINAL Inc. 代表取締役 タイムアウト東京代表

オリンピック・パラリンピックはスポーツの祭典だけでなく、文化の祭典であると言葉では言っているものの、実際にそれを感じる場面は少ない。公式アートポスターを見ると、「文化の祭典でもある」ことをリアルに感じられるし、メッセージとして伝わってくる。作品を見ていくと、アーティスト一人一人が自身の作品を通じて、オリンピック・パラリンピックに対する様々な考え方をアウトプットしていることがよく分かる。オリンピックやパラリンピックには賛否両論ある中で、これらの作品が発するメッセージは、賛成派・反対派双方に考えるきっかけを与えるのではないか。

吉本 光宏

株式会社 ニッセイ基礎研究所 研究理事

東京2020公式アートポスターは、非常にバリエーションがあって、大会ビジョンのひとつ「多様性」を強く感じさせる。起用されたアーティストも、グラフィックデザイナーや画家だけでなく、漫画家、書家、写真家と幅広く、過去の公式ポスターと比較しても、日本ならではの、東京ならではの公式ポスターに仕上がったのではないか。ひとつひとつの作品に目をこらすと、アーティストたちそれぞれが、オリンピック、パラリンピックの価値や東京2020大会が目指すことを自分の表現に引き寄せて制作しており、どのポスターも個性的で、私たちのイマジネーションを刺激する。

アーティスト選定委員

以下のメンバーから成る「アーティスト選定委員会」を設置し、本プロジェクトを管轄するオリンピック文化遺産財団とともに議論を重ね、アーティストを決定しました。

(50音順、敬称略)2019年12月時点
委員長 青柳 正規 東京2020文化・教育委員会 委員長
多摩美術大学 理事長
奈良県立橿原考古学研究所 所長
東京大学名誉教授
秋元 雄史 東京2020文化・教育委員会 委員
東京藝術大学大学美術館 館長・教授
練馬区立美術館館長
今井 すみこ 東京2020顧問
環境デザイナー
今中 博之 東京2020文化・教育委員会 委員
社会福祉法人 素王会 理事長
アトリエ インカーブ クリエイティブディレクター
岩渕 貞哉 『美術手帖』編集長
織作 峰子 東京2020文化・教育委員会 委員
写真家
大阪芸術大学教授
川上 典李子 デザインジャーナリスト
田根 剛 建築家
Atelier Tsuyoshi Tane Architects 代表
南條 史生 森美術館 館長
藪前 知子 東京都現代美術館 学芸員