第89回 時差を気にしてオンライン(マセソン美季さんコラム『自分を信じて』より)

2020年7月1日

提供:朝日小学生新聞

新型コロナウイルスの影響で、海外出張をしない生活が数か月続いています。当面は、会議、授業、シンポジウム、セミナーなどには、コンピューターのスクリーンごしに、遠隔で参加することになりそうです。オンラインの世界には、国境がありませんし、荷造りや長時間の移動から解放されるので、体は楽になるだろうと思っていました。ところが、実はそう簡単ではありません。

例えば、私が暮らしているカナダは、日本の約27倍の面積で、広い国土には六つのタイムゾーン(同じ標準時を使う地域)があります。同じ州内でも時差がある地域もあります。国が変われば、さらに複雑になり、打ち合わせの時間を設定するときはいつも慎重になります。

特に春と秋は注意しなければなりません。夏時間をとり入れている国なのかどうかを確認し、その地域の夏時間への切りかえ時期を確認しなければならないからです。

仕事相手は世界各地にいますし、同じ日にちがうタイムゾーンの会議に参加しなければならないこともあります。自宅から仕事をしているのに、体内時計のリズムがくずれ、疲れやすくなりました。

画面ごしのコミュニケーションは、相手の反応が読み取りにくいので、本当に伝わっているのか心配になることもあります。できるだけ文章は簡潔に、そして、質問を投げかける回数を増やすように工夫をしています。マスクをつけている相手と会話をするときにも、同じように気を配ると良いかもしれません。