第87回 幸せや優しさを意識して生活(マセソン美季さんコラム『自分を信じて』より)

2020年6月3日 

提供:朝日小学生新聞

「コロナ差別」という言葉を聞いてショックを受けました。ヨーロッパやアメリカでは、特にアジア系の人種に対して、暴言をはいたり、暴力をふるったりする行為が報道されています。日本では、感染者やその家族、医療現場でウイルスとたたかっている人たちが、不当な差別やいじめの対象になっているという話や、花粉症でせきをしたら「コロナ!」と言われたという話を聞きました。

このウイルスはだれでも感染する可能性があります。おそれなければいけないのは、人ではなくウイルスです。感染症の大流行が、世界のあちこちで深刻な人権問題に発展しているのが、とても残念です。

今まで当たり前にできていたことが制限されたり、不便な生活を強いられたり、不安や不満、ストレスがたまったりしている人も多いでしょう。でもだからといって、だれかの心に傷をきざんでしまうような行動はやめなければいけません。

世の中には、さまざまな気持ちで生活している人たちが共に暮らしています。1人でも多くの人が、明るい気持ちになれるように、どんなことができるでしょう。

生活の中に幸せを探し、心をこめて「ありがとう」を伝えたり、笑顔になれることや、だれかの心がほっこりするような優しさをプレゼントしたりする人が増えれば、居心地の良い空間も増えていきます。先行きが見えない時代だからこそ、そんなことを意識しながら生活することを心がけていきましょう。