レジェンド編 柔道 山下泰裕さん 「幻の代表」から悲願の金

2020年4月7日

提供:毎日小学生新聞

1984年8月11日。山下泰裕さんは、アメリカでのロサンゼルス・オリンピック(五輪)の柔道男子無差別級決勝に臨んでいました。山下さんはこの日、2回戦で右足のふくらはぎが肉ばなれを起こしました。決勝も右足を引きずった状態。でも、山下さんは絶対に負けたくありませんでした。

4年前の80年、山下さんはソ連(今のロシアなど)で開かれるモスクワ五輪の代表に決まっていました。しかし、当時は「冷戦」の時代。ソ連(今のロシア)のアフガニスタンへの軍事介入に抗議するため、アメリカがモスクワ五輪への不参加を呼びかけました。日本は不参加を決定。山下さんは「幻の代表」となったのです。

モハメド・ラシュワンさん(エジプト)と、金メダルをかけた戦いが始まりました。ラシュワンさんは、山下さんがいためている右足をねらうようなことはしませんでした。山下さんは寝技に持ち込み、開始1分すぎに勝利を決めました。