マセソンさんコラム第64回 限られる移動手段や情報

2019年6月6日

提供:朝日小学生新聞

先日、使いなれている駅に到着したら、およそ2か月間エレベーターが工事中で使用できないとわかりました。幸いその駅には2か所エレベーターが設置されているので、遠い方のエレベーターに向かいました。ところが、そちらも工事中でした。

エスカレーターを使おうとすると、警備員さんに止められました。安全対策のため、車いすを使う人の利用を制限している施設は少なくありません。「車いすを降りて、立って乗ってくれたら、係員がとなりで体を支える。別の係員が降りるところで車いすを持ってお待ちすることはできる」と言いますが、私には立ち上がるという選択肢がありません。

別の場所に行けば車いす対応のエスカレーターがあると聞きました。「車いす運転モード」に切りかえれば、平らなスペースができて、車いすに乗ったまま移動ができるのです。仕方なく、その切りかえを待つことにしました。ところが、切りかえの判断をする人が常駐しておらず、30分後にならないと準備ができないそうです。

警備員さんは、最終手段として、車いすのまま利用できる階段昇降機の利用をすすめました。ただ、時間がかかるので、ホームに着くまでに40分かかるというのです。

車いすを利用している私は、いつも時間に余裕を持って出かけます。電車の遅延などは乗り換え案内のアプリなどで確認ができるのに、2か月動かないエレベーターの情報や稼働に時間がかかるエスカレーターの情報は見つけられません。結局、早めに出たのに大幅な遅刻でした。